天空の城トニナ遺跡・真っ青な滝が美しい秘境のアグアアスール

サン・クリストバル・ラス・カサスを出発し、北上。
マヤ遺跡の中でも楽しみにしていたパレンケ遺跡を目指す前に、少し寄り道。
途中下車の旅をして、オコシンゴという町へ2泊しトニナ遺跡へ。そしてその後に、真っ青な滝があるというアグア・アスールへ足を伸ばしてみる。
まずトニナ遺跡は、大きな1つのピラミッドがドーン!と立っていて、とても威厳のあるかっこいい遺跡。
天空の城とも呼ばれているだけあって、高さが74mと高いのと、なんだかどこまででも登って行けそうなピラミッドのデザインが、「確かに」と思わせる
。遺跡好きのマニアが絶賛する遺跡らしく、今まで見てきたマヤ遺跡の中でも一種独特の雰囲気を持っていた。
このトニナ遺跡はパレンケ遺跡と密接に関係していたそうだ。その時代の石碑が今でも残っていて、トニナ遺跡の王とパレンケの王が描かれたものが今でも残っている。
こんなに大きな遺跡に、どんな人がどんな生活をしていたのだろう。と遺跡の中を歩く時にも、考えて見るとまた面白い。トイレがあったり。笑
そして、アグア・アスールはその名の通り青い。
鉄分が含まれるらしく、その影響で青いんだとか。アグア・アスールの村で1泊し、滝の写真をしっかりおさめる事が出来た。
ただ、余りにもレストランが観光地価格で、もちろん小さな商店ですら品ぞろえが悪いのに高い!ここでは、数泊するのは厳しい。
毎回レストランで食べるわけにもいかない。そんなに美味しくもないし。なので、1泊してからすぐにパレンケに向かった。
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トニナ遺跡 Tonina Ruins
マヤ遺跡は数々あるが、トニナ遺跡ほどに一つの建築物が大きなものはない!
オコシンゴというチアパス州の町から東に13kmほどの場所に位置する。コレクティーボに乗って、しばらく走っていくと突如丘の上に現れる遺跡は、壮大で不思議だ。
一番高いピラミッドでは74mにも達する大きさ。これは、ティオティワカンのピラミッドよりも大きい。
マヤ文明の遺跡でよく見られる球戯場もあったり、100以上ものモニュメントが発見された。ほとんどのものは6世紀から9世紀にかけて作られたものだ。
このトニナ遺跡は、登って上から景色が眺められる。
注意したいのは、階段がかなり狭いのと突然階段が崩れている部分があって、気を付けて登り折りをしないといけない。たまに落ちる人もいそうな、、。
トニナ遺跡について豆知識 About Tonina
トニナには、13の宗教的施設(マヤ文化の中では、神聖な数字で行事が行われるカレンダーに因んだ数字。
1日毎に名前が存在して、13日周期のカレンダーが用いられていた。)13と、更に20という数字も同時に日を数えるのに用いられた数字らしく、13と20を掛け合わした260という数字は、パブリックプラザへ続く階段の段数になっている。
さすが天文学に通じるという、もしかしたら宇宙人だったんじゃないかと噂をされる程のマヤ人たち。数字にも意味を持たせるところが、宇宙人説をほのめかす一つの理由なのだろう。
どうしてトニナと呼ばれているのか
トニナという名前は”石の家”というマヤ語の中でもツェルタル語という言葉から用いられた。
しかし、トニナという名前は割と後期から使われ出した言葉で、初めは”ポ”または、”ポポ”と呼ばれていたそうだ。
なんとも可愛らしい名前。この”ポ”というのは、1人の王様の名前(k`uhul po` ajaw)から付けられた。
何故トニナ遺跡は、壊れていたり未完成のままの状態で発見されたのか?
トニナ遺跡が発見された時は、遺跡の一部が破損していたり、未完成のまま見付かった。
この事から読み解けるのは、トニナの遺跡が作られた時代はとても権力事態が不安定だったと考えられる。
政治状態も安定していなかったのかもしれない。
オコシンゴのホステル Stay at Ocosingo
オコシンゴは全くといって良いほど、いいホステルがない。汚くて激安か、綺麗で高いかの二者択一だ。
私たちが泊まったホステルも、久しぶりのあまりの汚さとボロボロさ。ただ、そこの経営している家族の雰囲気がいいくらいが決め手になった。
そう、オコシンゴ内で見つけたホテルやホステルはほとんど見学したのだけれど、本当に適当な場所がない。
基本的に、便座に便座の部分がないし、シャワーは水シャワーだし、もちろんwifiもない。
中々開拓されてない感じがまたいいのだけれど。あんまりおススメはできないけど、正直どこも微妙なので、そうゆう事!
ただ、めちゃくちゃ激安なのがすごい。
料金:1泊1部屋120ペソ。
2人で泊まってもこの値段。と言う事は、1人60ペソだから350円くらい。
オコシンゴからトニナ遺跡までの行き方とトニナの入場料 How to get to TONINA from Ocosingo? and entrance fee.
オコシンゴのバスストップは、メルカドの中にあってスーパーマーケットで軽食や水を買って行こう!
トニナ遺跡は1つの大きなピラミッドがあるのだけど、結構歩くので水分を持って行くのは必須だ。
遺跡まではコレクティーボで15ペソ。
行きはすぐ出発したが、帰りのコレクティーボが待っても待っても中々来なかったので、時間には余裕を持って行動を。
入場料は、通常一人60ペソだが、午前中の早い時間に行ったから良かったのか、
「ドネーションでいいよ。」
つまり、寄付という形で自分で好きな値段を募金箱みたいなところに入れればいいと言われた。
アグア・アスール Agua Azul

青い滝があるという噂を聞きつけてやってきた、アグア・アスール。
聞くところによると、サンクリストバスからのパレンケ遺跡行きツアーの中にも組み込まれているらしく、案外としっかりした観光地らしい。
そんなアグア・アスールだけれど、日帰り客が多く泊まる人はあまりいない様子。
だけれども、滝の写真を撮るのに真昼間だけっていうのはもったいない。折角なら日の落ちた薄暗い中で、三脚を立てて撮りたい!そんな願いを叶えるべく、写真バカ2人は、貧乏旅行なのにタクシーを使い、村まで向かう。
夕方の撮影
到着して、教えてもらったホテルにチェックインをして、軽くシャワーを浴びてから真っ暗になる前に一度滝に写真を撮りに出かけた。丁度夕日の時間で、マジックアワーだ。そして、水量もすごい。三脚を立ててシャッターを切る。
数秒シャッターを開けて、水の流れを強調させての撮影。
水しぶきがかかって来ると、レンズに水滴がついてしまって中々大変だけれど、数枚良い写真が撮れたので満足。
オコシンゴからアグア・アスールへの行き方 How to get to Agua Azul from Ococingo?
アグア・アスールまでのコレクティーボが、サンクリストバスから来た時と同じバスストップから乗れた。
ここからパレンケまで直通ではバスが走っていなくて、アグア・アスールの近くの場所で一旦乗り換えをしないといけないと教えてもらった。
当初の予定は、パレンケまで行ってしまって、アグア・アスールまで戻ろうという計画だったが、アグア・アスールの近くでどうせ降りないといけないならそこで一泊してみようか。
と予定変更。
地元の人に聞いたら、アグア・アスールの村には安めの宿泊施設もあるらしい。その言葉を信じて向かってみる。
オコシンゴからアグア・アスール近くの中継地までは40ペソだった。
料金:オコシンゴ~アグア・アスール中継地まで40ペソ
そこから突然何もないところで降ろされて、次のバスが待っていた。パレンケへ行く人達はそのバスに乗り込むが、アグア・アスールへ行く人はあまりいないのでタクシーを拾っていくしかない。
タクシーが1人25ペソ。タクシーと言っても、乗り合いらしい。が多少待っても私たち2人しかお客がいないので、そのまま出発。
アグア・アスールでのホステル Stay at Agua Azul
さすがに観光地で、レストランやホテルがあるが、ここはとても小さなコミュニティで村とも言えない感じの規模の場所がある。
タクシーの運転手に、
「ちょっと安めのところで泊まれるところで。」
と言うと、知り合いのホテルに連れて行ってくれた。
Posada Agua Azul
という名前のホテル。ロッジみたいな場所で、部屋も広くて綺麗だ。
料金:1泊250ペソ(約1430円)で、ダブルベッドが2つある。
ホットシャワーもちょっと不安定だけど、出た。
ただ、子供が案内をしてくれたり説明してくれたりしていたのだけど、御釣りをちょろまかされて、問いただすと何かを買ったから、後で返す。と言って来た。
教育がちょっとどうかと思う部分がある。これだけゆるい場所なので、ちゃんとコミュニケーションが取れる人にしかおススメしません。
結局最後には返してくれたけど。笑
近くに観光地価格のレストランはあるので、食事の心配はいらないけど、多少大きな町で食料は持って行くべき。
さすがに、高い!
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- Ai
【構成要素】
旅と写真とブログでできている。
JICAの青年海外協力隊として、東アフリカのタンザニアに行ったのが最初の海外生活。
東南アジア、北米・中米など一人旅して、今はメキシコのオアハカに滞在中。スペイン語習ったり、写真撮りに行ったり。
フォトストックサイトで写真を販売したり、翻訳やライターのお仕事もしつつノマドっぽいことしてます。
【今後の展望】
・メキシコ移住実現
・オアハカのアートを探る旅
・南米を旅する
アート好きな方や、写真撮ってる方、ブロガーの人などと繋がりたいです。
お気軽にツイッターかFBでメッセージ下さい。
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