クアウティンチャン(Cuautinchán)にあるサン・ファン・バウティスタの元修道院【メキシコ・プエブラの廃墟教会】

プエブラからそう遠くないところに、古い廃墟のような今にも壊れそうな修道院があった。それが、クアウティンチャン(Cuautinchán)にあるサン・ファン・バウティスタ元修道院。

世界遺産並みのかなり古い修道院で、15世紀にスペイン人がメキシコにやってきてキリスト教を使ってメキシコを支配しようとした歴史が垣間見える。

大きな建築物で、中には貯水システムまで完備されていて、中に入ることもできる。中庭もある中世ヨーロッパを感じさせる建築スタイル。

Google マップで見つけてぜひ見てみたいと思った物好きな私。今回はこのクアウティンチャン(Cuautinchán)サン・ファン・バウティスタ元修道院をご紹介します。

サン・ファン・バウティスタの元修道院の場所

プエブラシティから21.2km約50分の場所にあるクアウティンチャンという小さな村には、神聖な植民地時代の修道院があった。

クアウティンチャンという村の名前の意味

ナフアの言葉では、クアウティンチャンは「鷲の家」または「鷲の巣」を意味します(cuauhtli:鷲、in:複数形、chan:家)。

サン・ファン・バウティスタの元修道院

サン・ファン・バウティスタの元修道院

このサンファンバウティスタの旧修道院は、テカリやテペアカの修道院とともに、16世紀にさかのぼる修道院の”ゴールデントライアングル(金の三角形)”と呼ばれる大きな宗教施設だった。

スペインの建築家フランシスコ・ベセラによってルネサンス様式で設計され、1590年に完成しました。

1534年に建築が開始され、内部にはアメリカで最も古い祭壇画があり、これはわざわざ足を運んで見る価値あり。すごい迫力を感じられる。

祭壇画はTepeaca修道院の所有物になりましたが、十分なスペースがないため、クアウティンチャンに送られました。

Convento San Francisco de Asis in Tepeaca, Puebla

移動により、祭壇画は多くの損傷を受け、画家のフアンアルによって修正されました。

この祭壇画全体が16世紀半ばにプエブラからテペアカへ、そしてまたクアウティンチャンへと移されたのは、とても興味深いことです。

修道院は一般に公開されているようですが、隣に管理施設があってそこのおじさんが案内をしてくれました。

El ex-convento de San Juan Bautista en CuautinchánTiene el retablo más antiguo de América que data de 1534
El ex-convento de San Juan Bautista en Cuautinchán www.wikipuebla.poblanerias.com
El ex-convento de San Juan Bautista en Cuautinchán

クアウティンチャンの歴史

クアウティンチャンの歴史

クアウティンチャンの文化は、トルテックやアステカの文化が融合して作られた。

始まりは紀元前1200年にまでさかのぼり、小さな集団の農民がこの地に定住して村を形成していました。

クアウチンチャンでも、1520年の征服から1570年と1580年の壊滅的な伝染病と、その後の植民地支配と秩序の回復までの壮絶な50年間がありました。

プレヒスパニック時代のクアウティンチャン

プレヒスパニック時代のクアウティンチャン

クアウティンチャンにも遺跡が残っていますが、今では自然と一体となってしまっています。

儀式用の複合施設を形成していたピラミッド型の拠点や道路、住宅用の建物なども残っています。しかし、発掘は進んでいません。

トラクイロス(画家や書記)の村、地図

トラクイロス(画家や書記)の村、地図

絵文字や絵を用いての地図は、スペイン人が来る前の歴史を記録する方法でした。

イベントが記録され、重要な社会的、政治的、宗教的な人物が言及されています。トラクイロス(画家や書記)は、写本などに歴史を記録していました。

クアウティンチャンで描かれた『チチメカ・トルテカ史』は、5枚の地図で構成されています。

祭壇と宗教画

祭壇と宗教画

教会の内部に飾られている主要な祭壇画は、メキシコで最古のものであり、16世紀の最高のものです。

いくつかのマニエリスムの要素を持つルネッサンス様式で描かれている。

マニエリスム (Manierismo)とは?

マニエリスム とはルネサンス後期の美術で、イタリアを中心にして見られる傾向を指す言葉である。

マンネリズムの語源。美術史の区分としては、盛期ルネサンスとバロックの合間にあたる。イタリア語の「マニエラ」に由来する言葉である。ヴァザーリはこれに「自然を凌駕する行動の芸術的手法」という意味を与えた。

wikipedia

ニコラス・テヘダ・デ・グズマンの作とされ、後に画家のフアン・デ・アルエによって修正されました。その主なイメージは、聖母、受胎、復活などといった、聖書の異なる一節を表しています。

下部または側面には、十二使徒が描かれています。さらに、永遠の父(神)の保護の下で十字架刑で終わるキリストの生涯における重要な瞬間を物語っています。

更に興味深いのは、キリストの像がトウモロコシのペーストでできているらしいというメキシコならではのキリスト様。

壁に描かれている絵も見どころ

ジャガーと鷲が、受胎告知の絵を見守っているようです。

ライオン?

土着文化とヨーロッパ文化の融合

土着文化とヨーロッパ文化の融合

旧修道院の配置は、先住民族の土着文化とヨーロッパ文化の融合を感じられる構成になっている。

春の初めに太陽の光の光線が祭壇画「ラ・プリシマ・コンセプシオン」の中心部分に当たるように設計されており、数学的・天文学的にハイレベルな技術があったことを物語っている。

中庭には、鷲の石像が飾られている。

貯水システムが設置されていた

ここには、立派な貯水システムがあって、かなり大掛かりなものだった。藻が生えてるのか、色はげっと思うくらいのものだったけど修道院に設置されている貯水システムはかなり珍しい。

最後に

観光客なんて全くいない元修道院でした。

この静けさがまたいい。

 

大きな柱や、塗装が剥げてしまって修繕されずに残っている感じも、また廃墟っぽくて私はとても好きだ。

歴史を感じるメキシコ・プエブラの元修道院でした!

 

参考:Ya conoces el mágico Cuautinchán, te sorprenderá