メキシコで布マスク作り・フィルターが入れられる高機能マスクをオリジナル柄で作れるプロジェクトを始動!

コロナウィルスの影響で旅の続行もできず、自分自身が感染源になり拡大する事を憂慮したので、日本へ帰国することもせず、結果的にメキシコのプラヤデルカルメンに留まっているアイです。
メキシコではまだまだコロナウイルスの渦が収まる気配はありませんが、今滞在している場所には工業用の直線縫いのミシンと、さらに工業用のロックミシンがあるので、ものづくりに励む毎日です。
基本的に作っているのは布マスク。そう、布でマスクを作っているのです!
布マスクを作り始めた
日本でもいろんな人がそのマスクを使ってるようだけど、このメキシコのプラヤ・デル・カルメンでもマスク作りを開始した日本人がここにおります。
布マスクはHK MASKを参考に
私は香港の研究者の人が発信しているHK MASKと言うのを参考に作っている。
表と裏に1枚ずつ生地を使って、真ん中にはフィルターを入れられるような構造になっている。
研究者の人曰く、記事は別になんでもいい。大事なのはフィルターを入れること。そのフィルターを入れるのにも少しコツがある。
HK MASK: https://diymask.site/
日本語記事:高性能と話題の「HKマスク」を作ったら、おうち時間が自分らしくなった!|Mart
ダブル使いで角度が大事
image from: HK MASK
このように、日本語でもテスト結果を公表してくれている。キッチンペーパーを、1枚は縦に、1枚は横にして挟み込むとかなりの割合でウイルス除去に役立ったという実験結果。こうゆう人がいるのは素晴らしい。
フィルターは目の細かいキッチンペーパーがいいそうだ。ティッシュペーパーでも代用可能。
どれくらい効力があるのか目に見えては正直わからないけれど、こうしたデータを揃えて検証してくれていることでかなり安心感がある。公式ページにいろいろな詳細が載っているので、一度見てみて!
そして布マスクは”自分の感染防止には全く効果はない”と言われてはいるが、最低限人に移さないためのアイテムで、これからは公共の場へ行くマナーになるのかもしれない。
ただ布マスクを作ってるだけじゃないんだ!
画像:最新作のフィリーダ・カーロデザイン!!!
ここで布マスクを作り始めたことで、いろいろな障害もあり、それを逆に楽しんでいる。
布マスクを作っているだけじゃなく、周りの人を巻き込んでのプロジェクトになって、販売を始めてはいるがなかなか難しいといったところ。
安売り競争に巻き込まれたくない
もともと手作り大好きなメキシコ人だからか、マスクを手作りしている人も少なくない。
大通りへ出ると、10-20ペソ(50円くらい)と言う激安の値段でマスクが売られている。おそらく使い捨てだけど、使い捨てのものを買って何度でも洗わずに使っている。かなり不衛生で、逆効果になっているのじゃないかとまで思う。
この安売り競争に巻き込まれるのではなく、しっかりとした商品を作って、しっかりと使い方や大切なことを伝えていって、徐々に広がっていくことを願う。
鼻出しマスクが多い=啓蒙活動が必要
マスクを使ったことない人が多い中、鼻が丸出しの人だったり、そもそも顎につけていてマスクの意味がない人もかなり見かける。暑いから?一時的?理由は分からないけど、とにかく気になる。
布マスクを身に付けている人も、クオリティーは様々で、鼻に沿ったカーブを作るのは良かったけれど、立体的ではなく結局鼻の上に布が乗っている状態というマスクも見かけた。
ちゃんと鼻をカバーしないと意味がないのでは。ちゃんとしたマスクの使い方の啓蒙活動も必要になってくる。
マスクで助かる人がいるかもしれない
とまぁそんなことをいろいろ考えているわけだけど、マスクを1つ作ることで救われる命がもしかしたらあるかもしれない。
子供用のマスクも作っているので、家族で使ってくれたらいいなと思う。
新しいプロジェクト
元は無地のマスクばかり作っていたのだけれど、価格競争に巻き込まれるのも嫌だし、そもそも作っていてあまり楽しくないところまで来たので、オリジナルのマスクが作れるプロジェクトを始めた。
オリジナルマスク
熱転写プリントのサンプル作り。暑い!!
けど、パソコン上で見たデザインが、プリントされて、さらに布に転写されるのは感動的!!! pic.twitter.com/BgUhjzJ0gF— アイ:絶景プロ/メキシコにてノマド旅中 (@aiindigo2) April 28, 2020
この宿のオーナーのルロは、かなりクリエイティブというかアーティスティックなアルゼンチン人のおじさん。髪型も後に少しだけドレッドがある個性的なヘアスタイルの持ち主。
動画の後ろで、指示をくれているおっちゃん。
「なんでも好きなことしてくれればいいからね!」
といってくれる。本当に好きにさせてもらっているので、ありがたい。
プリント技術もいろいろ持っていて、シルクスクリーンプリントや、プリンターで出力したイラストや写真を熱転写できる機械も揃っている。
これでカスタマイズできるオリジナルマスクをこれから作り始めるところ。私のブログのロゴも使ってみようと思い立ち、デザインを考え中。
photoshopでモックアップを作る
さらにオンラインで受注をできたらいいなと思い、まずはPhotoshopでモックアップを作るところから始めている。
モックアップとは、テンプレートになる元のデザインがあってその上に画像載せると、あらまぁ不思議デザインがプリントされているように見えるといった代物。かなり楽しい行程だ。
わざわざモノ自体を作らなくても、これがあればイメージができるし、とにかく面白い!こんな柄にしよう。あんなイメージを入れてみようと、ノーコストで楽しめるのがいいところ。
ローカルビジネスの助けになるか
私は全てボランティアで行っているので、報酬は受け取っていません。ただ作りたいから作っているだけ。
折角メキシコに残ると決めたし、3年間も服飾の専門学校に通わせてもらった経験が、ここで役に立つものになってほしい。写真に出てきているゴンザは、このコロナで務めていたレストランが営業できなくなってしまって収入を絶たれてしまった。こんな人がめちゃくちゃ多い。
でも、メキシコからもアルゼンチンからも給付金みたいなものはありません(私も海外在住なので日本からの給付金は受け取れない様子。)。ただ、食料はキンタナロー州から配られて、それはありがたい事。
政府からの支援がなくても、生きていかないといけない。ここのオーナーは、彼を追い出すことはせずに、手伝いをさせて住まわせています。こんな時だから、一人一人ができることをして助け合いながら生きていくのが大切。
最後に・縫製を教え始めた
売れる売れないは別として、やっぱりものづくりは楽しいし、自分で作ったものを着用したり、周りの人が喜んでいるとそれだけで嬉しいと思うのは私だけでは無いはず。
マスクの作り方を教えて欲しいと、一緒に暮らしているコロナウィルスで仕事がなくて休業中のゴンザが声をかけてきた。
そして一緒にマスク作り。とりあえず自分の分だけ作って満足しているけれど、たくさんオーダーが入れば彼に仕事を振ることもできるかもしれない。
そしてやっぱりミシンを動かしていると、みんなに声をかけられる。服のリペアや、なんやかんやといろいろやりたいことがあるらしく、いろんな人がミシンの使い方を教えてほしいと言ってくる。
ちょっとした学校みたいになっている時もある。
そんなこんなで割と忙しい生活を送っております。
メキシコにいる方限定になりますが、カスタムマスク・自社ロゴマスクを作りたい人いたら、声かけて下さい。
マスクについては、Facebookページとインスタグラムを立ち上げて、別の人が管理してもらうことになりました。最新情報はそちらをチェックしてください。
Facebookページ:https://www.facebook.com/Mascara-de-acetato-101091781577319/
インスタグラム:https://www.instagram.com/mascara_de_acetato/
ウェブサイトも作りたいけど、マスク作ったりしていて手がまわらないぜ!!でも、まあ楽しくみんなでぼちぼちやっていきますよ。