Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン) メリダからすぐ!ロマンあふれる歴史あるマヤの古都

しばらくお世話になったバカラルを出発して、ユカタン半島の一番大きな町であるメリダに行ってきました。実は今回メリダに滞在するのは3回目。
今回が一番長くなりそう!大きな街ということもあり、かなりコロナを警戒してはいるもののやっぱりどこかに行きたい。そして帰宅に割と大きなマヤ遺跡があることを発見。ネットで情報を調べていたら面白い歴史なんかもありとても興味が持てたので、行ってみた。
七つの人形の神殿とは?マヤ遺跡の中にある教会とは?
さらに遺跡の中には、博物館も併設されているので時間をかけてじっくりと見たい遺跡の一つ。
Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン)の押さえておきたいポイント
まず始めに、このジビルチャルトゥン遺跡に訪問する前にこの遺跡がユニークなポイントをまとめました。
- チチェンイッツァ遺跡と同じように秋分と春分の日に天体ショーが見ることができる
- この天体ショーは、 発掘が始まって26年もの間解明されなかったが、1956年についに発見される
- マヤ遺跡の中でも一番古い部類に入る、歴史ある遺跡の一つ
- 紀元前500年頃から人々が暮らし始めたと考えられている
遺跡マップ
Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン)の都市での生活・産業
ジビルチャルトゥンの中には8400ほどの建物が見つかっていて、そのことからもかなり巨大な年だったことが窺い知れる。
このジビルチャルトゥンでは4万人もの人々が暮らしていたとも考えられていて、博物館には多くの出土品が展示されている。
彼らの主な産業は、海に近い地理的な理由もあって塩を作ったり、カタツムリの貝を利用して動画を作ったり、さらには農業も盛んだった。
Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン)の見どころ
開かれたチャペル The Open Chapel/ Capilla abierta
個人的にこのチャペルを見るのを一番楽しみにしていた。なぜなら、遺跡の中に突然キリスト教のチャペルが現れるのは珍しいから。しかも遺跡のど真ん中に立てられるなんて、不思議すぎる。
宗教で支配するためにわざわざ都市の中に建設したのか。それを当時のマヤの人々は、気持ちよく受け入れたのか。関係は良好だったのか。またまた支配者と奴隷という関係だったのか。
よく見られるのは、マヤの人々の宗教的施設を壊してその資材を使って新たに教会を建てるというのはメキシコ中よく目にするが、このチャペルは別のアプローチで建てられている。
スペイン人が寺の上に教会を作ってしまったのが、チョルーラにあるトラチウアルテペトル
このチャペルは16世紀1592年から建築されたもの。 祭壇があったであろうアーチ状の天井の建物が残っていて、その前には茅葺き屋根のスペースがあった。マヤの建築スタイルを取り入れている部分も面白い。
今回の北側には小さな四角形の建物があり、ここでは建物の世話人が暮らしていたと考えられる。
Cenote Xcalah
コロナが蔓延する前は、普通に泳ぐことができたはずのセノーテ。現在は周りにロープが張り巡らされていて、遠くからセノーテを見ることしかできません。透明度が高くとても綺麗なセノーテだったので、泳げなかったのはちょっと残念。
このセノーテからは人の骨や、土器なども見つかっている。セノーテはマヤの人々にとっては神聖な場所で、神様に祈りを捧げる場所でもあった。
水って、なんだか心が落ち着く感じがするから、昔の人も同じように感じていたのかな~。いや、むしろもっと真剣に自然と向き合っていたんだろうな。
Estructura 36
入り口から入ってすぐのピラミッドで、登ることができた。 ここでは、宗教儀式が行われていた。
四つの階層に分かれていて、遺跡の中でもかなり高さのある建築物。
9mほどの階段を上って、ピラミッドの上から景色を見渡すことも可能。ジャングルに囲まれているのが分かる。
7つの人形の神殿 Temple of the Seven Dolls / Templo de las Siete Muñecas
ジビルチャルトゥン遺跡の中で最も重要な建築物。この奇妙な名前が付けられている理由は、このお寺の内部から7体の泥で作られた人形が発見されたことから。
その発見された7体の人形は全て博物館に展示してある。なんか、人形っていっても、子供が作ったような、、、。
Temple of the Sun (Seven Dolls) at Dzibilchaltun (Yucatan, Mexico) was built by the Maya c. 700 CE; during the spring equinox, the sun will project itself through both eastern and western-facing door jambs @MultiverseUCB https://t.co/jBD2Ke4iXX pic.twitter.com/N7nJtuu7lA
— History of Astronomy (@HistAstro) March 29, 2020
さらに太陽の神殿とも呼ばれ、秋分と春分の日には真ん中の大きな出入り口のような窓に、太陽がぴったりとくるように設計されている。マヤの人々は天文学に、精通していたことがわかる。
このマヤの素晴らしい天体ショーは、チチェンイッツァ遺跡でも”ククルカンの降臨”として見る事ができる。とても神秘的な体験なので、一生に一度はぜひ見に来てください!
この天体ショーは、中央広場と神殿をつなぐSacbe(White Road/ 白い道)から見ることができる。 白い道という名前の由来は、元々は石灰岩で道が覆われていたから。昔は石灰岩の石畳だったんだ。
The city of Dzibilchaltun was a large urban settlement stretching out over 16 square kilometers in present day Northwest Yucatan, Mexico.
One of the site’s most famous structures is the “Temple of the Seven Dolls.” 1/5 pic.twitter.com/bjzJkSSAGh
— David S. Anderson (@DSAArchaeology) April 4, 2020
ツイッターを見ていたら、つい最近のツイートでこの7つの人形の神殿に普通に登っている写真を発見。どんどん規制が大きくなって、昔は中に入れていても、今では入れない。というのはよくある事。
規制される前に遺跡を周りきらなくては!!!
Estructura 44
めちゃくちゃ長~い作りの建築物で、その長さを一発でカメラにおさめることはできなかった。ここまで長~い建物は早々ないってくらい長い。
その長さはなんと130mもあり、幅は19m。ウシュマル遺跡にある、”Governor’s Palace”よりも20mも長い作りになっている。
Estructura 44の建物の中には、3つの部屋があり、35の出入り口、裏側には3つの出口が設置されている。
祭事場だったと考えられていて、倉庫としても使われていたのではないかと言われています。
Estructura 42
グランプラザの東側に位置するEstructura 42の上にも登ってみた。小さな仕切りが沢山あることに気が付く。この仕切りで囲まれたスペースはかなり小さい。
この建物は、住居として使われていた可能性がある。
更に、大きな棺に納められた骨が見つかったことから王様たちのお墓としての機能もあったと考えられている。
1/2. Les presentamos el hueso de Uk´uuw Chan Chaahk.
Encontrado en Dzibilchaltún, Yucatán en el clásico tardío.
El hueso pertenece a un venado Mazama pandora.
Foto: Alejandra Tah pic.twitter.com/xKPGchmZNu
— Museo Palacio Cantón (@palaciocanton) September 7, 2020
棺の中からは、鹿の角を彫って作られた飾り?が見つかっていて、棺の中に収められていた人物(Uk´uuw Chan Chaahk)が重要人物だったことが分かる。
残念!見落とした!?
完全にしっかりマップを見なかったので、存在すら分からなかったこれらの建物。。全部しっかり見たい方は、私の二の舞にならぬよう、、、ちゃんと地図を見ながら進みましょう。うぅぅ。。
Templo Parado
Juego de Pelota
Estructura 46
もしまた行く機会があれば、アップデートします。
博物館も必ずチェック!
見ごたえのあるマヤ博物館も併設されている。
博物館で展示されていたものは、土で作った人形だったり、生活で使っていたであろう壺やお皿など。
マヤの人々の死生観や、どんな種類の神様がいるかなど多方面からの説明が面白かった。
さらにスペイン人が侵略した時代に使っていた、武器や甲冑なども展示されていて、こんな見たこともない格好の人々が突然襲ってきたらびっくりしただろうなぁと、思いを馳せた。
ほとんどの展示物には、スペイン語と英語で説明書が付け加えられていた。
ちょっと残念だったのは、全体的に照明が暗すぎたところ。写真を撮りにくいし、文字を読むのも、展示物を見るのも暗くてわかりにくい部分があったので。
Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン)の行き方
メリダから出発。
バスが定期的に出ているので、チャブレカル(Chablekal)行きに乗って、終点で降ります。
このチャブレカルに付いたら、広場にバイクタクシーが待機しているので、それに乗せてもらいます。このチャブレカルから遺跡まで歩こうと思うと30分ほどかかるので、このバイクタクシーに乗って遺跡を動き回る体力を温存。
メリダの出発はここかららしい
私は滞在していたAirbnbから近かったのでここから乗った
チャブレカルのバスの発着はここ
コスト
チャブレカル~ジビルチャルトゥン遺跡:20ペソ
帰りはバイクタクシーが見つけられず、村に向かって歩きます。コレクティーボが通るので、それに乗ってチャブレカルに戻ったけど、もう殆ど町に入る直前だったので、歩いて戻ってもそう変わりはなかった。
疲れて歩けない人は、遺跡の外の大通りでコレクティーボを待てばいつかやってくると思います。
Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン)の入場料など費用
遺跡の入場料は、
- 231ペソ(2020年12月現在)
- 50ペソ 荷物を預けるロッカー(バックパックは持っていけないようです)
Dzibilchaltún (ジビルチャルトゥン)に行くときの注意事項
いくつか注意点というか気が付いた点を
- バックパック持ち込み不可なので、荷物は必要最低限に
- 遺跡は結構広いのと、石がゴロゴロしていて歩きにくいエリアもあるので、歩きやすい靴で行くのがベター
- 日影がないので、帽子を被ったりして対策を
- 水もしっかり持って行って、熱中症にならないように
- レストランはない+食料は持って入れないので、腹ごしらえをしてから行くべし
- トイレは入り口のみ
- マスクは常時着用(マスクを外したら、すぐに注意してくるおじさんがいました。)
参考資料:
かなりボリュームがあって、詳しく書いてあるのでおススメの本です!英語OKな人へ。英語もあまり難しい単語も使っていないので、中級の私でもスラスラ読むことができました。このホームページにも実は同じ内容で無料で読むことができるけど、kindleに入れて読めるので良い。
ジビルチャルトゥン遺跡訪問の時に動画も撮ってみました
メリダから近いマヤ遺跡リンク