マリア大聖堂はローマ法王も泊まったモントリオール随一の名所のひとつ【カナダ】

モントリオールの素晴らしい教会の中で、トップも争えるくらいの代表格がこのマリア大聖堂。
ローマ法王も泊まったこともあるというくらい、敬虔なクリスチャンにとってはありがたい教会なわけ。
教会巡りも好きな私的には、見逃せないスポット。とにかく教会自体も巨大で、装飾も素晴らしいので、モントリオールに来たら必ず訪れて下さい。
モントリオールのマリア大聖堂は、実はサンピエトロ寺院のレプリカ

建築がとても見事で、イタリアのルネッサンス様式の建築。
かの有名な、ローマのサンピエトロ寺院の4分の1の大きさのレプリカで、1870年から建築が始まり、一度1878年に一旦終了。
そしてまた1885年に建築を開始し、最終的に完成したのが1894年と、実に24年間もの歳月がかかっていた。
でも、こういった話は、教会の建設ではよくある事。途中で資金が尽きてしまって、資金集めに数年かかったりというのは珍しくない。
マリア大聖堂の中に入ってみると

オールドモントリオール(モントリオール旧市街)のノートルダム大聖堂と同じ建築家Victor Bourgeauがインテリアなどを手掛けた。
外見はサンピエトロを模して作られたが、内装は全く違う。白とゴールドを基調に彩られた木製でアーチ型の格天井。らせん型の支柱もまた美しい。
中の絵画もとても美しいものばかりで、一番初めにこの教会でミサを行った日や、戦争の様子や、有名な歴史に名を残したモントリオールやケベックの人の絵画などが残っていて、背景を知ってから鑑賞するとより興味深い。
マリア大聖堂の知っておきたい歴史
資金集めに大変苦労がかかって建てられたモントリオールマリア大聖堂

初めの石が置かれ、建築が始まったのが1870年8月28日。資金がなくなるごとに、建築を取りやめなければいけなくなり、完成までに苦難の年月を過ごした。
1878年になっても、4本の柱はできていたが、建物の覆いはまだできていなく、ドーム型の屋根ももちろんできていない状態だった。
大きな2つのイベントが初めの時期にあった。ひとつは1875-1876年に遭遇した大きな資金の危機。そして1876年5月11日に一度建築を途中で諦めてしまった。
7年間もの間放りっぱなしにされていた工事。
やっと資金が集まって、再建開始

そのあいだ、司教だったBishop Bourgetは高齢だった事と、健康状態があまり良くなかったものの、なんとか資金を調達しに、いろんな小さな教会にお願いに周った。その回数は150にもなったそうだ。そして、彼は1885年6月8日に死去。
彼の御遺体は、大聖堂に安置された。
彼の死後5年後に、大聖堂の工事が再開されることとなる。
モントリオールの寒い冬が来る前になんとか!!と急いだ結果、
資金繰りが苦しい中、モントリオールの厳しい冬の大雪と氷を避ける為に、工事を急ピッチで進める必要があった。当時大聖堂の代官であったCanon Racicotなどがバザーを開いて1886年に$27,000集まった。
1886年にようやくドームが完成。同年8月、精巧に作られた鉄製の5m、725kgを越える十字架がドームの上に掲げられた。
こうして沢山の人の努力の結果、やっとできたのがこのモントリオールのマリア大聖堂だった。
マリア大聖堂の場所や時間

Web: http://www.diocesemontreal.org/blogues/cathedralecatholiquedemontreal/(フランス語のみ)
時間:
月~金/6:30am~7pm,
土曜/7am~8:30pm,
日曜/7am~7:30pm
ミサ
土曜/7:30am, 12:10pm, 5pm,
日曜/9:30am, 11am, 12:15pm, 5pm,
月~金/7:30am, 12:10pm, 5pm
入場料:無料
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