[第一弾]モンテアルバン遺跡をガイドなしで周る

ガイドツアーももちろん面白いけれど、私は自分のペースでゆっくり見たいし、写真も思う存分撮りたいので、何度も訪れることができる場合はガイドツアーに参加したりもしますが、基本的には自分一人で周りたい派。
そのためには下準備や知識も必要。
おいそれと何も調べずに行くのは、やめます!今までがそうだったので、後で調べて
「そこ見どころだったの!?調べとけばよかった~~」
という事が多々あって悔しいので。
ここでモンテアルバンの遺跡の中にある施設を一つ一つ追っていきたいと思う。
これは行く前の勉強も兼ねてますので、間違えてたりしたらコメント下さい。
モンテアルバンのイントロダクション
モンテアルバンが建築され始めたのは紀元前450年~500年で、その歴史はかなり古い。
モンテアルバンと名前で呼ばれだしたのは紀元前500年~紀元前100年頃だと言われている。メキシコオアハカ周辺の先住民族である、サポテカ民族の経済的・政治的・宗教的にも大きな意味を持つ場所だった。
当初暮らしていた人々は17000人ほど。黄金期と呼ばれる紀元後100年から600年頃には街の大きさは6.5キロ四方にもなり、この辺りに暮らしていた人口は25000人にも及ぶ。
モンテアルバン遺跡では、170を超えるお墓が見つかっていて、その中からは多数の美術品や、陶芸品などが見つかっている。
出土品が数を見れるのは、オアハカシティにあるサントドミンゴ歴史美術館。
モンテアルバン遺跡は、メキシコシティからすぐ近くのティオティワカン遺跡とも深いつながりがあったと考えられていて、テオティワカンとの交流があったという事実も面白い部分。
紀元後800年ほどになると、モンテアルバン遺跡からは人口が離れてしまい、モンテアルバン自体は衰退してしまった。
全体マップと建物のナンバー

1. 球戯場 / Juego de Pelota/Ball Game Court

グランプラザから入って左側に位置する球技場。
昔のメキシコ人はそんなに球技が好きだったのか?
どこの遺跡に行っても大体球技場があって、このモンテアルバンも例外ではなかった。
コートのサイズは41×24m。
マヤ遺跡で見られる球技場とは少し違ったデザインになっている。違う部分は、ボールのゴールがないこと。
モンテアルバン内には、5つの競技場が作られていて、サポテカ民族の人々にとってはとても大事な生活の一部だったということが分かる。
コートの両脇には2つのスロープがあって、ゲームのプレイヤーは下の方にいて、ボールはこのスロープを行ったり来たりする様子。でも、サポテコの友達に聞いても、詳しくは知らなかったので、分かったらまた更新します。
プレイヤーはゴム製のボールをお尻、肘、膝のみで操らないといけないというルールがあった。
ここで、かなり分かりやすくゲームを教えてくれるYoutubeビデオを発見。アステカと書かれてはいるけど、メソアメリカの球技という括りで考えると、全体的に近い文化がある。かなり面白いので、ここにリンクを。
2. 建物Ⅱ / Edificio Ⅱ, Building Ⅱ

紀元前100年~紀元後350年ではこれが一番グレードプラザの中で大きな建物だった。
外観は紀元後500年~800年に増築され、 昔の人が通ったであろう階段付きのドアが残っている!
3. 建物P / Edificio P (South Platform)

モンテアルバンの文明は天文学の観点からも、とても進んでいた文明の一つで、 このEdificio Pでは、サポテカカレンダーを正確に観測するのに役立っていた。
年に2回太陽が一番高くなる日を、ここに刻んでいた。
この窪みはトンネルになっていて、隣の宮殿に続いているようだった。
どんだけ外に出たくないんだろう?それだけ守られた存在だったと考えられるけど、地底が好きだったのか?
いろんな疑問が生まれてくる。

1931年から1949年の間に、Alfonso Casoによって発見された場所。彼の銅像は、モンテアルバン遺跡の入地に飾られている。
ここではいくつかの面白い建築様式が見られる。 四角形のパティオは35 m 四方で、階段でピラミッドIIとIIIに行けるようなシステムが作られている。
この建物の下と言うか中には、部屋があってそこから上へ向かって煙突のようなものが設置してあり、ここから太陽の動きそして一番高く登る時間を観測していた。
特に、年に2回起こる夏至と冬至?の日はサポテカカレンダーを作る上でとても重要な意味をなしていた。
4. 宮殿 / El Palacio

紀元後350年~800年頃の、モンテアルバン遺跡の黄金期に作られた場所。 グレートプラザの中でもかなり目を引く存在。
ここは、エリートたちの暮らす家でもあった。 今現在では、階段を上って中に入ることはできないが、玄関を見ることはできる。
割と高めな壁で囲まれていて、ここで暮らしていた人々のプライバシーを守るためだった。
パティオの真ん中には、小さなトンネルが作られている。このトンネルはまだ探索されてないそうだが、グランプラザへ行くためのトンネルだったと考えられている。
かなり守られた存在であることは間違いなく、一般の人の目に触れることは禁止されていたのかな。とも考えられ、日本で言う天皇みたいな感じだったのかなと。
5. 建物Q / Edificio Q, Mound Q

これはピラミッドの基礎で、グレートプラザの中では一番シンプルな建物。小さな囲いも見られ、おそらくお寺のようなものだったと考えられている。
他の建物よりかなりひっそりと建っているので、見逃してしまいそうな建物。
建てられたのは紀元後500年~800年頃とわりと新しい時代のもの。
6. モニュメント2,3,4 / Estelas 2, 3 y 4

一つの街を征服した、勇敢な戦士が描かれている。(右側の小さい石像)
ロープのようなものが握られていて、彼の後ろには、その紐で捕まえた囚人の姿も。
他のものは調べてもよく分からなかったので、また分かった時点で更新したいと思います。
7. モニュメント1 / Estela 1

南プラットホームの、南東の端に位置する。
丘の上にジャガーがいて、その右側には象形文字が描かれている。左側には太陽、火打石で作られた2つのナイフ、 数字の7、空を表す長方形、広げられた手の中にはバックが握られている。
2行目には、 魚か亀の象形文字。太陽と歌2の人間の足、ピラミッドが描かれている。
8. 南プラットフォーム / Plataforma Sur, South Platform

これを登ると南プラットフォームへ入れる。
モンテアルバン遺跡の南プラットフォームにある建物は、紀元後500年から800年頃に作られた。モンテアルバンが衰退する少し前の時代。
ここからは翡翠のビーズや、陶器製のものや、小物などのアクセサリーなどが見つかっている。
かなり大きな建物である南プラットフォームでは、 2つのパティオによって置かれた小さなピラミッドを見ることができる。プラットフォーム自体の大きさは高さが15 M、 140 M の幅があり奥行きは108 M ほど。
テオティワカンの影響も感じられる作り。 20 M 四方で6メートルの高さがある小さなピラミッドには、 ティオティワカン柄の彫刻も見られる。
南プラットフォームからは、 モンテアルバンの全体像が見えるし、一番奥に行くとオアハカの村が見える。
パノラマの景色がとっても感動的です!

7-Deer System
これは1931年から1949年の間に、Alfonso Casoによって発見された場所。
南プラットフォームの裏にあるもの。
ここではいくつかの面白い建築様式が見られる。 四角形のパティオは35 m 四方で、階段でピラミッドIIとIIIに行けるようなシステムが作られている。
9. 建物III / Edificio III

南プラットフォームの中にあるピラミッド。
40 M 四方で、15 M の高さがある。こちらはモンテアルバンの後期に建てられたものというだけあって、メキシコシティにあるテオティワカンの影響をかなり受けていると考えられています。

小さい方のピラミッドもテオティワカンの影響を受けていて、入り口の門のところにテオティワカン様式の彫り物があるはず。
正直植物に覆われていて、もう何なのかよく分からない状態。
もののけ姫みたい?
10. モニュメント・リサ / Estela lisa

資料;file:///C:/Users/indig/Desktop/zapotec_figures.pdf
ここには四人のテオティワカンからの使者が、モンテアルバンの支配者に会いに来た時の様子が描かれている。
一番右側の一人が、モンテアルバンのリーダー。
モンテアルバンのリーダーは、マスクをかぶって頭に装飾品をつけている。 象形文字で”丘の上のジャガー”が描かれており、南プラットフォームもしくはグレートプラザにある場所を指している。
美術館にでも行っているのか?今回は発見できなかった。残念!
では、つづきはまた。
モンテアルバン遺跡の時間・場所・入場料
月曜日 |
8:00am ~ 4:30pm |
火曜日 |
8:00am ~ 4:30pm |
水曜日 |
8:00am ~ 4:30pm |
木曜日 |
8:00am ~ 4:30pm |
金曜日 |
8:00am ~ 4:30pm |
土曜日 |
8:00am ~ 4:30pm |
日曜日 |
8:00am~4:30pm |
地図はこちら
入場料:75ペソ(2019.07)
カメラ持ち込み:45ペソ
モンテアルバン遺跡についてのリンクはこちら