【オアハカの世界遺産】モンテアルバン遺跡の基礎知識/行き方/入場料など

旅行をする上で、その街に暮らす上で、その場所の歴史を学ぶことはかなり重要だと思っている。特に、オアハカのような歴史が長い民族がいるような場所は、歴史を学ぶことによって今どのように人々が生活しているのかなどが分かってくる。
昔々に生きていた人々が歴史を作り、今がある。
昔の、人々の営みを垣間見れるのが博物館や遺跡に残る生活用品だったり、儀式で使ったものだったり。
そういった文化を感じれるものに私はとても惹かれます。
今回は、オアハカの中でもとても重要な遺跡の一つモンテアルバン遺跡について調べてみることにします。
1987年に、オアハカの歴史地区とともにユネスコの世界遺産に登録され、歴史的にもとても価値のある遺跡群。 今回はモンテアルバン遺跡の行き方や、簡単な歴史を紹介します。
モンテアルバン遺跡への行き方

モンテアルバンはオアハカシティから10kmほど離れている。ここでは、いくつかのモンテアルバン遺跡への行き方を紹介します。
時間やプランに合わせて選べる。モンテアルバン遺跡へ行く参考にしてください。
・バス:
一番安い方法でモンテアルバンに行くには、2等バスがCentral de Abastosから出ている。バス料金は6ペソ。
モンテアルバンの近くの村まで連れて行ってくれる。そしてそこからmoto taxiと呼ばれるトゥクトゥクに乗ってモンテアルバンまで行ける。か歩くか。
片道歩いてみたけど、40~50分はかかったと思う。遺跡を歩いた後だったので、相当しんどかった。
トゥクトゥクに値段は聞かなかったけど、結果的にシャトルも値段はあまり変わらないと思います。
・タクシー:
ダウンタウンのソカロからタクシーで行くとすると、片道で130~150ペソぐらい。これが一番楽な方法。
人数がいればシャトルより快適だし時間も気にしなくていいから、グループで行く人にはおすすめ。
今回は片道150ペソでした。
多めに払うと待っててくれて、オアハカシティまで戻ってくれる。
「1時間150ペソで待ってるよ。」
とタクシーのおじさんは言ってくれましたが、結果2時間後に拾いに戻ってきてくれた。
・ツアー:
ツアーで行くのもあり。
オアハカのダウンタウンの周りにはたくさんツアー会社もあり、コストは大体200ペソぐらい。プラス、モンテアルバンの入場料がかかる。
英語、もしくはスペイン語ができる人には、ツアーで行くのは断然アリなオプション。
ここの会社だとモンテアルバンツアーが350ペソだった。
・シャトルバス:
まあまあ楽な方法で、コストもあまりかけたくない人にはシャトルバスがおすすめ。
8:30-15:30まで1時間ごとにソカロからシャトルバスが出ている。帰りは12:00から17:00の間。
ここの会社がシャトルバスを出している。コストは往復で80ペソ。(会社に確認しました。June.2019)
だいたいどこの会社もそれくらいっぽい。
モンテアルバン遺跡の場所/入場料/時間

まずはどこにあるかそして、入場料はこちら
モンテアルバン遺跡の入場料
入場料:75ペソ(¥400くらい。July.2019現在)
カメラ持ち込み:45ペソ ほとんど聞かれることはない。
モンテアルバンの開園時間
時間:8:00-16:30 毎日開いてます
所要時間:2-3時間
訪れるベストな時間:朝早く行きましょう!オアハカはお昼になるととても暑くなるので、暑くなる前に行くのがベスト。
平日に行こう!
そして週末になると人が多いので、できれば平日に行った方がいい。
ガイドをお願いしたい場合は
ガイド:モンテアルバンに限らず、どこの遺跡でもいる現地のガイドさん。
英語かスペイン語でガイドをしてくれるので説明を聞きながら遺跡を回りたい場合はとてもいい経験になる。大体1時間で250ペソ~。英語だと少し高くなるかもしれない。
モンテアルバン遺跡の施設内にあるもの
博物館:カフェの隣に小さな博物館があるが、全てスペイン語の説明書き。
カフェ:カフェも併設されていて、テラスからの眺めはとても素敵。少し値段は張るけど、遺跡の中のカフェなので妥当な値段設定にしてある。
トイレ:遺跡の中と外にもトイレが併設してあり、しっかりと掃除もされている。
必要な持ち物:敷地も広いので、ちゃんとしたスニーカーで行ったほうがベター。そしてあまり影がないので、帽子も忘れずに。
おやつにフルーツやスナックなどがあるとベスト。もちろん水はしっかりと持っていきましょう!
モンテアルバン遺跡からの出土品が見れる美術館がこちら

オアハカ市内にあるサントドミンゴ文化美術館。
ここにはモンテアルバン遺跡からの出土品が多数展示されていて、英語とスペイン語で説明書もしてありとても面白い内容だったので、遺跡に興味のある人は必ず訪れてほしい美術館。
サントドミンゴ文化美術館についての記事を書いた。何が見れるのか、どんな内容なのか。メキシコの中でも、ハイレベルな博物館。時間をしっかりと取って見学に行こう。
モンテアルバン遺跡の簡単な説明
歴史
モンテアルバンが町として繁栄していたのは、紀元前500年から紀元後800年頃までと言われていて、サポテカ族が作った大きな遺跡。オアハカには今でも、サポテカの人々が暮らしています。
当時のサポテコの人々にとっては重要な、宗教儀式が行われる場所だったと言われています。
サポテカ族の後にはミステコ族という、また別の民族が、このモンテアルバンに暮らしていました。
遺跡の中には、神殿・天体観測所・マヤ遺跡などでも見られる球技場などが残っている。
モンテアルバン遺跡の見所のひとつは「踊る人々」の石像

300もあるこの石像は”踊る人々(Danzantes/ Dancers)”と呼ばれ、モンテアルバンの中でも大きな見所のひとつになっている。
裸の男性達が踊っている姿が描かれていると始めは考えられて、踊る人々という名前が付けられてはいるが、実は死んでいる人々の姿なのではないかという見解もある。
理由としては、手足がなかったり体が曲げられたポーズで、ほとんどのものは口が開いており、目は閉じられた状態で描かれている。
さらにショッキングなことに、性器が切り取られ血が出ているような描かれ方をされているものもあり、案外気持ち悪い。
これはモンテアルバンの捕虜になった別の国の王様などではないかと推定されており、こうして石像として残すことにより、モンテアルバンの強大な力を誇示していると考えられている。石像には当時使われていたサポテコの文字が刻まれて、何が刻まれているかはまだ分かっていない。
最後に

モンテアルバンについては書くことがいっぱいありそうなので、徐々にコンテンツを増やしていきたいと思っています。かなりマニアックだけど、知れば知るほど面白い!
写真は、サントドミンゴ美術館に展示してあるものですが、モンテアルバン遺跡のTOMB7から見つかった神様の石像。火の神様でいつも老人として表現されるフエフエテオトル(Huehueteotl)。この老人の神様は、宇宙の中心の象徴。
宗教の面からも、沢山のストーリーがあって、長い歴史の中でどうやって統治してきたのかなど、興味が尽きない。
こういった、石像のデザインなんかもとてもかっこよくて、どういった意味があるのかなど、少しづつ探っていきたい。
サポテコ民族の遺跡を追うリンク集
モンテアルバン遺跡をガイドなしで周る
自分のペースで周りたい人向けに。
説明書きがないので、スペイン語か英語が分かる人はガイドを雇って周るのをおすすめします。
絶対その方が面白いから!
他にもオアハカには魅力的な遺跡が沢山ある
広大なオアハカ中にサポテコ民族の残した遺跡が残っている。歴史を追う旅も面白い。