閲覧注意!グアナファトのやばめな博物館/ミイラだらけのその場所とは?

とっても美しかった洗練された町サン・ミゲル・デ・アジェンデを出発して、向かったのがグアナファト州の州都グアナファト。
ここで、前からランゲージエクスチェンジでやりとりをしていた日本企業で働くアントニオ(日本にも来たことがあって、今は日本語勉強中)が近くに住んでいるので、グアナファトまで来てくれて色々案内をしてくれて、メキシコの話や日本の話をした。)
彼が最初に連れて行ってくれたのが、このミイラ博物館だった。
そして、聞くからに衝撃的なこの博物館。やはり、とても衝撃的な内容でした。
ミイラ博物館 Museum of the Mummies of Guanajuato
これがグアナファト1の?観光名所でもある、ミイラ博物館だ!
入場料60ペソを払い、いざ入場。
早速ミイラになった人々がずらーっと並べられていて、衝撃的な光景が広がっていた。
「なぜ死んでから、こんなさらし者にされているんだろう?」
という疑問がふつふつ。
ただ展示されているわけではなくて、説明書きもスペイン語と英語でしっかりと用意されているので、見応えがあって興味深い事実を沢山知れた。
ミイラ博物館の概要 About the Museum of the Mummies
これらのミイラは1870-1958年頃に亡くなった方々のものだ。戦後の人もいるというのが驚き。
グアナファトのミイラの珍しいポイントは、完全に自然の状態でミイラになってしまったという事実。
エジプトとか、日本にもお坊さんがミイラになって崇められていたりするけれど、それ相応の化学物質だったり努力の結果ミイラが作られている。
が、グアナファトは違う。完全にナチュナルに放置した結果、ミイラになったんだとか。ここの気候がミイラに最適なんだそうだ。
なぜミイラになっちゃったのか? Why they became MUMMIES?
ここに安置されているミイラは、家族がいなくて誰も遺体の引き取り手がなかった人たちだ。
しかも、当時政府が人々に課したのが死んでからの”税金”。
土葬が基本だから、遺体を安置して置く場所が必要になって、じゃあその土地に税金をかけようという政策がなされた。
しかし、貧乏人はそんなお金払えない。
この税金が払えない人たちが一緒になって葬られた場所から、沢山のミイラが発見されたというわけ。
発掘されたのも、当時大流行して蔓延していた病気が原因だった。
遺体が安置されていた場所を掘り起こして、病気の原因と考えられていた問題をなんとか解決しようとして、掘り起こした遺体を別の場所に移動しようという計画だった。
掘り起こした人は、ミイラが出てきてさぞ気分はあまり良くはなかった事だろう。
1900年に入って、墓地で働いていた人々がミイラを見たい人々にお金を取り出した。これがこの博物館の始まりだ。El Museo de las Momiasという名前の博物館がスタートしたのが1969年。
2007年の情報では、59ものミイラが展示されている。
世界最小のミイラ The smallest mammie in the world
こんな展示もあった。
これは、世界で一番小さなミイラで、つまりは赤ちゃんのミイラ。
書いてあったのは、生まれる前にお母さんが亡くなってしまって、一緒にミイラになってしまったそう。そのお母さんが奥に安置されている。
詳しい事は説明されていなかったけれど、ミイラになってからお腹から取り出したのか、、、。大きな疑問。
他に、溺死した方のミイラだったり、赤ちゃんのだったり、中国人かもしれないと書かれたものだったり、刺し傷があってそれが死因だったんだろうと説明がされたものだったり、多種多様のミイラの展示だった。
メキシコ人の”死”の考え方って Idea of “death” for Mexican people
美しいグアナファトの夜景。ミイラの写真ばかりだと、微妙な気分になると思うので。
ミイラを見ていて、不思議なメキシコ人の死生観というか死についての楽観的な考え方にとても好感を抱いた。
物事に対して、寛容というか、お気楽に考える感じ。人に対してもそうなんじゃないかなと、4か月旅して感じた。
日本人は、勤勉で、人に対しても厳しい人が会社に数人はいるでしょ?メキシコ人に皆無だとは言わないけれど、国民性なのか気候がそうさせるのか、みんな大らかでいつも笑っているイメージ。
”死”に対する考え方も、彼らの性格に合っている感じがする。
メキシコの有名なお祭り”死者の日”にも代表される様に、ガイコツのメイクをしてお墓を飾って、踊って歌って。とにかく明るい。
メキシコで留学している方のブログで「メキシコ人の死生観」に対して、面白い記事を書いている方を発見したので、ここにリンク張っておきます。
![メキシコ人の死生観から学ぶ | co-media [コメディア]](https://aiworldexplore.com/wp-content/uploads/yahman_addons_cache/www.co-media.jp.png)
それではみなさん、よい旅を!
処女作”メキシコバックパッカー貧乏女一人旅”を出版してみました
メキシコ放浪記。カナダを出てから、キューバに行く前のメキシコ、ユカタン半島を周った1か月の記録。
マヤ遺跡を巡って、シャーマンとセレモニーをして、セノーテに行って、恋して、ビールを飲んで。リッチな旅行ではなく、節約旅。いかにお金をかけずに楽しく旅をするか。旅をしていて感じた事を毎日毎日記録し続けました。
近くに行く予定のある人には、バスの値段やどこに泊まったかもなるべく書いたので旅の参考になるかもしれませんよ。