夢だったカンクンのMUSA水中美術館でスキューバダイビングを決行した / 芸術家の熱い想いにグッと来た話

ある日ダイビングの雑誌か何かを見ていて、目に飛び込んできた異様な美術館の写真。MUSA水中美術館という海の中の美術館だ。

 

海の中に沢山の人の形の像やら、車の像が沈められていて、そこにサンゴが生えて生物たちの住処になっているという。

 

アート作品の側面もあり、環境活動の一環でもあるこのプロジェクト。ダイビングを始めたからには、ぜひ一度行ってみたかった。

 

感想はというと、沈められている作品自体にかなり藻が生えていて、綺麗というより気味が悪い感じ。そして、季節的なものなのか、透明度もそこまで良くなく、視界が良くなかったので、めちゃくちゃ楽しめたかと聞かれると、少し物足りなさも感じた。

 

が、これでひとつ夢が叶ったので良しとしよう!

 

 

 

 

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MUSA水中美術館についての情報 Basic Information

MUSA水中美術館は、Cancun Underwater Museum通称MUSAだが、非営利組織だそう。確かに入場料などは取られなかった。ただ、ダイビングとボート代はもちろんかかる。

 

MUSA水中美術館には500もの彫像が沈められていて、ほとんどの作品はイギリス人のJason deCaires Taylorによって作られたものだ。その他には、5人のメキシコ人彫刻家たちによって活動が行われた。

 

今回潜った場所と、もう2つほど別の場所があるらしい。また別の場所も見てみたい!大体深さは3~6mと浅いのだけど、シュノーケルより断然ダイビングをお勧めする。間近で見た方が迫力が違う。

 

更に、このプロジェクトが行われた理由としては、一極集中していたダイビングポイントを分散させて、海の環境を改善しようという試みだ。

 

ダイビングによって海の生態系に悪影響を与えている自覚を持たないと。。

MUSAの歴史 History

このMUSA水中美術館プロジェクトは2008年から開始されたもので、イスラムヘーレス島のナショナルパークディレクターJaime Gonzalez Cantoとイギリス人彫刻家Jason deCaires Taylorによって始動した。

 

彼らが気が付いたのは、カンクンの周りの海で、年々増える観光客やダイバー、種のーケラー、ボートの”いかり”によって環境が傷つけられている。という事実。そして、環境を守る活動をしないといけない。と思った。

 

2005年に、González Cantoはカンクンの環境を守っている団体の長Roberto Díaz Abrahamに相談に行く。

 

ダイバーやシュノーケラーに人気のあるマンチョネスコーラルリーフから違うスポットへ人々を拡散できないものかと。それがMUSA水中美術館の始まり。

 

当時ダイビングのインストラクターだったテイラーが行っていたプロジェクトで、グレナダになる Molinere Underwater Sculpture Parkを参考にして、カンクンでのこの壮大なプランが始動。

 

一番初めに彫刻が置かれたのが、2009年の11月。そして、ほとんどの彫刻は2010年の終わりごろに設置された。

 

このMUSA水中美術館が一般公開された記念すべき日は2010年11月27日だ。

 

500ある内の487の作品はテイラーによって作られ、残りはメキシコ人の彫刻家により作られた。

 

その内23体はマンチョネスギャラリーと、ニズックギャラリーに展示されており、26体のレプリカはカンクンのホテルゾーンにある、プラザ・ククルカンのビジターセンターに設置されている。

MUSA水中美術館のレプリカの展示場所。

 

ショッピングモールの一角に無料で展示されている。

 

海の中がどうしてもだめな人は、ここで雰囲気が味わえる。

MUSA水中美術館のアーティスト・テイラーの熱い思い

このMUSA水中美術館は、海の底にあるのだが、ダイビングはもちろんシュノーケルでも見る事ができる。

 

他の方法だと、大きなヘルメットを被ってそこから息ができるグラスボトムボートでも潜れるプログラムが用意されている。

 

この彫刻の作品たちはpHニュートラル・マリン・コンクリートと呼ばれる素材が使われていて、科学的なものは一切使われておらず海の環境や生物の生態、サンゴ礁に危害を加えないものである。

テイラーのエキシビジョン”The Silent Evolution”は400を超える人間の彫刻で成り立っているのだが、

”人間と自然はともに共存して生きている。しかし、いかに人間は知らず知らずの内に、自然を壊しているか。特に人間による、サンゴ礁の損傷は大きい。”

と語る。

 

作られた彫刻にはモデルがいて、テイラーが暮らしていたユカタンの漁村の村民たちだ。

 

それぞれ個人に、キャラクターがあり、それぞれに別の未来がある。

 

テイラーは、なるべくすべての人のディテールを細かく表現する様に注力した。小さな女の子がバッグをもって、微笑む姿だったり、、。

 

 

印象的だったのは、”the bankers”という作品で、スーツを着たビジネスマンが頭を地中にに埋める作品。なんだかとても異様だ。

 

彼らは、自分を取り巻く環境に全く気を遣えていない。いや、遣う気もないのか。ニヒルな風刺が面白いよね。

MUSA水中美術館は、思った以上に壮大なアートプロジェクトだった

テイラーのプロジェクトは、18か月、120時間にも及ぶ海中での膨大な作業だった。

 

さらに使ったコンクリート・砂・砂利の量は120トン、3800mものファイバーグラス、400kgものシリコンが使われた。

 

彼の初めの作品にサンゴが生え、さらにそのサンゴを別の作品へと移植し、新しい命が増え続けている。

 

2011年3月には”What Have We Done?”というエキシビジョンがプンタ・ニズックで公開。

50%くらいの確率で遭遇するとインストラクターのサトコさんから聞いたウミガメ!!!潜って早速出会えて感動。

行ったポイントはこのあたり。カンクンのホテルゾーンからボートで向かう。

お世話になったインストラクターのサトコさん

泊まっていた日本人宿のロサスシエテさんから紹介してもらったカンクンのダイビングインストラクターのサトコさん。

 

かっこいい姉御さん!って感じの方でした。

 

写真も沢山撮ってくれて、後で送って下さるサービスも。しかもいい写真ばかりで、有難い。

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Ai
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