カルド デ ピエドラというアツアツの石をスープに投げ込む伝統料理を食してみた【メキシコ・オアハカ】

オアハカ在住の日本人のお友達と一緒にランチに行って、とても料理が美味くて、さらにはオアハカの伝統料理ということで、今回紹介したいのは、カルド デ ピエドラという料理。
カルド=スープ
ピエドラ=石
という意味で、野菜や魚介を入れたスープの中に、アツアツに熱せられた石を入れ込んで料理をする、かなり豪快な料理。
世界中にこう言った料理はあるそうで、日本の秋田県にも「石焼桶鍋」と呼ばれる料理が存在することを、 Twitter で教えてもらった。
カルド デ ピエドラは日本にもあるらしい
🇲🇽#オアハカ「石焼スープ "Caldo de Piedra"」
— 👩🎨ひとログ ~ 五大陸で活動する若手日本人中心の情報ネット (@zu68251) October 7, 2019
熱した石を用いて卓上で加熱するスープ。日本にも秋田の「石焼桶鍋」
がある。
レシピはこちら ↓
・ニンニク、チリ、コリアンダー、玉葱を炒める
・海老を加えて炒め、トマトと水を入れて煮込む
・提供する寸前に石を入れるhttps://t.co/HzjbH3afsM https://t.co/QBQ7ZmKNWg
英語では、 Stone Soupと呼ばれ、 フランスやハンガリー、ロシアといった国では、旅人や戦争から帰ってきた兵隊に振る舞われる。といった物語も作られているそう。
色々な国で伝えられている、物語が集約されているのがコチラ。興味があれば一度読んでみても面白い。
そして実はここオアハカにも、同じような伝統料理が存在する。今回はこのカルド デ ピエドラをレストランで食べることができた。
カルド デ ピエドラを食したレストランはこちら。
カルド デ ピエドラが食べられるオアハカシティのレストラン
サントドミンゴ教会からすぐ南の場所にあり、広々とした店内の壁にはカラフルな絵が飾ってあり、石を焼いているオーブンも見せてくれた。

あのストーブで石を焼いている。ここで石を入れて、最終の調理が完了する。

実はこのカルド デ ピエドラを含むメキシコ伝統料理は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されていて、世界的にも有名になっている。
せっかくオアハカに訪れたら、食べてみたい食べ物はたくさんあるけれど、カルド デ ピエドラは一度は食べてみたい料理の一つ。

出てきた瞬間は、石の熱でボコボコとスープが煮えたぎっていて、迫力のある光景だった。

食べ終わって石も冷めてから、取り出してみたらかなり大きい!

エビの大きさも!こんなに大きなブリッブリのえびちゃんが入っていて、それだけでお腹いっぱいに。
もちろんトルティージャも出てきて、男性でもしっかりお腹いっぱいになれる量のはず。
・エビのみ
・魚のみ
・エビと魚
の中で選べて、値段は250ペソでした。
ユネスコの無形文化遺産に登録されている!?
カルド デ ピエドラノア発祥の場所は、オアハカシティではなくオアハカから7時間ほど車で走ったところにある、San Felipe Usilaという村で生まれた。
Chinantecという民族の食べ物で、プレヒスパニック時代からの歴史ある伝統料理。
大きなボールの中に、水と、グリーンチリ、パクチー、玉ねぎ、トマト、ハーブ、白身魚、エビなどが入っていて、そこに十分に熱した石を放り込む。
そしてトングで適当にかき混ぜる。3-4分で、美味しいスープが出来上がる。
伝統的な食べ方はもっとワイルドで、川に行って適当なサイズの石を選定する。そして火を焚いて、石を焼く。
その後に、川で魚をゲットして、それから料理が始まる。
なんとワイルド!一度すべてのプロセスを一緒に体験してみたいもの。
この動画も見てみて欲しい!
岩の窪みで料理している。。。
このカルド デ ピエドラ は面白いことに、男性が作る料理。
基本的にメキシコは家事全般は女性がやるというのが昔から文化として根付いているようだけれど、この料理だけは別。
危険だからという意味もあるらしいけど、男性が女性に日々の感謝を表す。といった意味が込められている料理。
動画でもわかるとおり、おじさん達が集まって料理をしていて、その横で女性たちは、のほほんと楽しんでいる。素晴らしい文化の一つ!
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