毎日どこかで日替わり市!!オアハカのティアンギス1週間スケジュール

オアハカの見どころの一つに、ティアンギス巡りも旅の楽しみの一つ。
ティアンギスは週に1回開催される青空市、またはバザールという言い方をされるが、毎日どこかの村で市が立つ。
それぞれに特色があって、特に巨大なティアンギスは日曜日に開催されるトラコルーラの市。
あまりに大きすぎて、度肝を抜かれた覚えがある。
今回はオアハカ周辺にある村や、オアハカ市内で開催されるティアンギスを曜日別に紹介します。
ティアンギスの行き方

Mexican Fork Arts
ティアンギスへは、コレクティーボで行くのが簡単。
料金はだいたい8から30ペソで、セントラル・デ・アバストス(Central de Abastos)、もしくはエドゥアルド・バスコンセロス・ベースボール・スタジアム(Eduardo Vasconcelos Baseball Stadium)から乗るのが多い。
北方面(エトラやアツォンパなど)はアバストスから。
月曜日のティアンギス
・イクストラン / Ixtlán de Juárez
サンフランシスコ教会の前に行われるティアンギス。
野菜や豆、コーヒー、フルーツの入った様々なものが売られている。
松の木の葉っぱから作られたバスケットなども売られている。
・ミアフアトラン・デ・ポルフィリオ・ディアス / Miahuatlán de Porfirio Diaz
Sierra Surの丘の下で開かれるティアンギス。
たくさんの人がこのティアンギスのために遠くからきて商売をする。オコトランやエフトラといった村々からもプロデューサーが売り物を持って行ってくる。
伝統的なティアンギスで、80を超えるお店が出店され、ほかのティアンギスと同じようにほとんど女性が切り盛りしている。
火曜日のティアンギス
・サンタ・アナ・デル・ヴァレ / Santa Ana del Valle
サンタ・アナ・デル・ヴァレも、サポテコ民族の集まる集落。彼らの文化が色濃く残る。
ここでもタペテなどの、自然染めされた羊毛の手織りの伝統工芸が見られる。
オアハカ市内からは34キロほど離れており、 ”Transportes Oaxaca-Istmo”と書かれたバスに乗る。
・アツォンパ / Santa Maria Atzompa

アツォンパ村は特に陶器で有名な村。 アクセサリーもとても可愛くて、めちゃくちゃ凝った花花柄のデザインのネックレスやピアスもとても可愛くて、ユニーク。
緑色の陶器の器もここアツォンパで作られている。
西暦200年~900年頃にモンテアルバンにいたサポテコ民族によって作られた遺跡も残っている。
そこには大きな球戯場も残っていて、ティアンギスとともに遺跡も楽しめる。
火曜日に行ってみたけど、ティアンギスをやっていたのか微妙な感じだった。
陶器を売るお店は、いつでも営業していそうな雰囲気だったし、ティアンギス感が感じられなかった。。
・アヨケゾ・デ・アルマダ / Ayoquezco de Aldama
近くには二つの世界遺産ヤグルとミトラが残されている。ア
ヨケゾとは”亀が止まる場所”という意味が込められているらしい。どんな村?
ネット上にほとんど情報が見つけられなかったので、そのうち行ってみて調べてみようと思います。
水曜日のティアンギス
・エトラ / Villa de Etla
エトラは特に、オアハカの人々が大好きなケシージョ(オアハカ名物のさけるチーズ/大体の料理の中に入っているとてもポピュラーな食べ物)の生産で有名な村。
他にも有名なものが、パン・アマリージョ(黄色いパン)を生産している村。
・シマトラン / Zimatlán de Alvarez
オアハカ市内から南へ30分ほどプエルト・エスコンディードの方角へ行ったところにあるシマトラン。
わざわざバルバコア(羊の肉を地中で蒸して調理してタコスにして食べる)のためにここまで行く人も多いのだとか。
食品や生活雑貨も売っている。
木曜日のティアンギス
・サアチラ / Zaachila
サアチラもとても大きなティアンギスで、特にフルーツや新鮮な野菜が手に入る。
こちらのバルバコアも有名。
他のティアンギスよりも、更により伝統的なティアンギスが見れるのがサアチラ。
トラコルーラなどは建物の中にメルカドが入っているが、サアチラのティアンギスは完全に青空市。
歴史的にも面白い場所で、サポテコ民族がモンテアルバン遺跡を追いやられた後で(ミステコ民族の支配下になった)、サポテカ民族の大きな都市になった場所。
たくさんの村からの、トレードの中心地だった。
・エフトラ / Ejutla de Crespo
クラフトで有名なティアンギス。 データによるとエフトラのティアンギスでは、738ものテナントが出店される。
”サルチッチャ”と呼ばれるエフテカのソーセージと、伝統的なスウィーツ・ニエベなどが有名。
金曜日のティアンギス
・オコトラン / Ocotlán de Morelos
こちらも巨大でかなり有名なティアンギスの一つ。観光客も多いのがオコトラン。
ハンドクラフトの商品がずらりと並べられて、刺繍がたくさん入ったブラウスなどもここで見つけられる。
食べ物では、エンパナーダ・デ・アマリージョや、モーレ・アマリージョが有名。
地元の人のファッションも少し違って、 派手目な色のロングスカートにネックレスをたくさんつけている。
・サン・バルトロ・コヨテペック / San Bartolo Coyotepec
他の集落と同じように、サポテカ民族の多いコヨテペック。ここの女性達も伝統を守り続けている。
黒光りする陶器が有名で、特別な黒い土が取れるそうだ。150を超える職人さんたちが日々作品作りに取り組んでいて、繊細な手作りの陶器に驚かされる。
・サント・トーマス・ハリエツァ / Santo Tomás Jalietza
Santo Tomás Jalietzaは”ベルトの町”とも呼ばれるくらい、クラフトが盛んな村で、特にバックストラップ方式の織物が有名。
カラフルで繊細な柄が特徴で、一つ一つ手作業で生地を織っていると思うと気が遠くなるほどの作業量。
ワークショップなども開催されている。
オアハカ市内からは南に25 km ほどの距離にあり、40分ほどで到着することができる。
この辺り一帯の集落がユニークなクラフトで溢れていることから、”la Ruta Mágica de las Artesanías”と名付けられている。
・サン・アントニノ・カスティージョ・ベラスコ / San Antonino Castillo Velasco
小さな村でとてもローカル感があった。特に目立ったのは、ビビットカラーの花の刺繍が入ったブラウスがたくさん売られていて、ここの名産品の一つ。
牛そのものを売り買いしているマーケットでもあり、トラックに乗せられた巨大な牛がいたのはびっくりした。
連れて行ってくれたオアハケーニョ(オアハカの人を指す言葉)エリザベスが言っていたが、ここで食べるべきものはバルバコアだそう。
・ティオティトラン・デル・ヴァレ / Teotitlán del Valle
基本的に毎日オープンしているメルカドだが、ティアンギスの日にいくとより多くの物が見られる。
特にティオティトランで有名なのは、タペテと呼ばれる羊毛を自然の染料で染めて手織りされているラグやカーペット、コースター、バッグなど。
サポテコ民族の集落で、独特の柄が見られる。色合いが優しくて、私も大好きなデザイン。
テオティトランの記事はこちら
土曜日のティアンギス
・オアハカのセントロ / Oaxaca Centro
セントラル・デ・アバストスでは毎週土曜日に大きなティアンギスが開催される。
普通の日に行ってもメルカドはあったけど、土曜日はさらに大きくなる。
野菜がキロで売られて、ずらりと小さなお店が並んでいる。
オアハカ市内のレストランなどを経営している人々も、ここで仕入れをしていく。
オアハカの食糧事情を考えると、なくてはならない存在。
オアハカシティのメルカドについて書いた記事はこちら
・トラシアコ / Tlaxiaco
羊毛で作られたものや、ヒピル、シャツなどが売られる。
食べ物は、モーレ・ネグロや、バルバコア、ポソーレなどが有名。
トラシアコは、ミステコの言葉で”美しい景色”という意味があるそう。
日曜日のティアンギス
・トラコルーラ / Tlacolula de Matamoros
おそらくティアンギスといえばトラコルーラ!と言っても過言ではないほどの、大規模かつ有名なティアンギス。
世界的にみても、かなり大きなメルカド。歩いても歩いても、終わりが見えないほど大きなメルカドだった。
食べ物で有名なのは、ここでもバルバコア!沢山の人がバルバコアを食べていた。サポテコの人々の飲み物だったテハテも有名。
セクションごとに、売られているものも様々で、野菜が売ってるエリア、豆類が売っているエリア、生活用品が売っているエリア。といった感じで分かれている。
・ノチクストラ / Nochixtlán
バルバコアと、 プルケと呼ばれる伝統的なお酒が有名。歴史あるティアンギスで、1500年代から始まっているという説もあり、古くからたくさんの人に親しまれてきたマーケット。
チーズも作られている。
最後に
小さな村でもこうして毎週のようにイベントのように開催されているティアンギス。多くの観光客が訪れる、観光資源にもなっている。
しかしオアハカは、 メキシコの中でも貧困率が高い州の一つだと言われている。素晴らしい手仕事が残るオアハカでこんなにも観光業が盛んなのに、貧困率が高いというのは少し不思議だった。
手仕事はやっぱり時間がかかってコストもかかる。売るためにはたくさん作らなければいけないし、クオリティを落としたら売れない。デザインの独自性も必要になってくるし、隣の人と同じように作っていては競合が増えるだけ。
工程を見たこともない人は、
「高い!」
と言って、買い叩く人もいるかもしれない。もちろん売る側も、値段を吊り上げている人もいるかもしれない。
そのあたりのバランスが難しいんだと思う。商売気質の人はものづくりがイマイチだし、職人さんは基本的に商売が下手。
しっかりと価値を説明して、お金をもらうことも必要 。話がまとまってないけど、そんなことを考えてしまいました。