【プエブラ】豪邸?廃墟?古い教会?プエブラの観光スポット3選!

プエブラはメキシコの中でもかなり気に入った町だった。
食べ物はメキシコらしい不思議なものが沢山あるし、周りには教会や美術館、遺跡がいっぱいあって、一つ一つのレベルも高くてゆっくりじっくり見ていると時間がかかる。
当時最強と言われていたフランス軍を打ち負かした戦いのあった場所があったり、郊外に昔の大豪邸が観光地化されている場所があったり。
1週間くらいゆっくり滞在してみても飽きないのがプエブラだった。今回は、少し郊外に足を運んで見たものや、そんな面白かった場所を紹介します。
1. エックス・アシエンダ・デ・チャウトラ Ex-Hacienda de Chautla
メキシコシティとプエブラシティの真ん中あたりにあり、プエブラからバスツアーも出ているのでそれを利用するのが楽かもしれない。
私たちは、近くのサン・ラファエル・トラナラパンでAirbnbの物件を発見したのでそこに1日だけ滞在して、アシエンダへ行った。
この場所に行くことになったきっかけは、チョルーラの教会でメキシコ人のお兄ちゃんたちと話していて、腕に付けたテープを見て母が、
「これ何?」
と聞いて、彼らが写真を見せてくれた事だった。
この辺りでは結構有名な観光スポットらしい。
エックス・アシエンダ・デ・チャウトラってどんなとこ?
プエブラの少し北にサン・マルティンという小規模な町がある。
そこからローカルバスで30分くらい。
辺鄙な場所にあるので、先にドライバーに行先を伝えておくと降ろす場所で声を掛けてくれる。そして、駅からは歩いて15分くらいの田んぼ道を歩いて行くと、このチャウトラ・アシエンダに到着する。
穀物を生産する工場だったエックス・アシエンダ・デ・チャウトラ
この豪邸みたいな建物は18世紀に建てられて、元々は穀物を生産するための工場だった。
そして、19世紀にはイギリス人の富豪トーマス・ジロ氏が買い取り、彼の自宅になった。彼が亡くなった後は、彼の息子でオアハカにある教会(Roman Catholic Archdiocese of Antequera, Oaxaca)の最初の司教になったエウロヒオ・ジロが引き継いだ。
彼は、1903年にラテンアメリカで初の水力発電所を作った人物だ。すごい!
かなり大きな敷地で、小さな島があったりその上に芝生と木が生えていて、のんびりできるのでピクニックにはうってつけの場所。
エックス・アシエンダ・デ・チャウトラの場所
場所はこちら
2. プエブラ展望台 Mirador La Mantarraya
プエブラの繁華街から歩いて行ける丘がある。
ここは、プエブラで有名はシンコ・デ・マヨという戦いが起こった場所だ。
歴史的にも面白い場所だし、要塞があったり昔の要塞が博物館になっていたり、ロープウェイが設置されていたり、野外イベントも行われるような市民の憩いの場所だ。朝一に行ったら、ランニングをする健康的な市民の皆さんを発見。
ここからは、プエブラの市内が一望できる展望台もあって、上記の写真の様に錠前がかけてあって恋人たちの願掛けスポットにもなっているようだ。
私が興味を惹かれたのは、シンコ・デ・マヨと呼ばれ今でも大きなお祭りをする日がある。
スペイン語でシンコ(cinco)は5、マヨ(mayo)は5月。つまり、5月5日という意味で、1862年の5月5日に大きな闘いがあった歴史的事件の名前になっている。
シンコ・デ・マヨとは??
By Mike Manning – http://en.wikipedia.org/wiki/Image:BattleofPuebla2.jpg, CC BY-SA 3.0, Link
今となっては、シンコ・デ・マヨは世界的にメキシコ料理を楽しむイベントになっているのだけど(東京でもイベントがありましたね)、元々はこのプエブラでのメキシコ軍とフランス軍の1862年5月5日に起こった戦いの事を指している。
当時、世界最強と謳われていたフランス軍をメキシコ軍が破ったという、歴史的にすごい事件だったそうだ。
その戦いの名前はプエブラの戦いとも呼ばれている。メキシコ軍が勝ったのは、後にも先にもその一回きりだったのだけど、世界中を震撼させたニュースだったのだろう。
フランス人兵士の墓地に行ってみた
市内の少し南の方に、当時亡くなったフランスの兵士たちを祀っている墓地を偶然発見して、遠くフランスからやってきて、メキシコで葬られた彼らの気持ちを考えると、少し不思議な気持ちがしてくる。
墓地は、観光スポットというわけではなくて、警備の人に、
「普通の観光客は入れない。」
と言われたけど、アジア人のバックパッカーの女が一人っていうのが物珍しかったのか、特別に。と入れてくれた。
中にはメキシコ人とフランス人の代表が、手を握り合って”平和”を感じるモニュメントが建てられている。
2人の間には、天使がいてこれからの未来を見守ってくれているようなイメージだ。
3. セイント・ジェームス・フランシスカン・コンベント Former Franciscan Convent Saint James S. XVI/h2>
プエブラからコレクティーボに乗って、石の町テカリへ。
全然下調べもせずに行ったから余計びっくりしたのが、石のお土産屋さんの数!
メインロードがあって、その道路の両脇に同じようなお店がずら~っと並んでいる。石のお皿や、置き物や、照明などのグッズが名産らしい。
テカリ行きのバスが分からなくて、しばらく乗れなくて困っていた時に助けてくれた女性がいた。彼女の名前はバシ。
「テカリに住んでいるから、一緒に行こう。」
と言ってくれて、コンベントに行きたいと言うと、そこまで連れて行ってくれて、本当は一般公開していない場所なのに事務所まで娘と一緒に連れて行ってくれて、
「この子に見せてあげて。」
とお願いまでしてくれた。なので、ここに入れるのはとても貴重な体験なはず。
おじさんもほとんどスペイン語が分からなかったけど、細かく説明をしてくれて、裏のダムまで見せてくれて大変親切だった。
テカリまでは片道12ペソで、1時間くらいの道のり。
バス停はショッピングモールのすぐ横から乗った。
バス料金:12ペソ(片道)
最後に
ダライラマのお言葉。
“Once a year, go somewhere you`ve never been before.”
「1年に1度、あなたが行ったことのない場所に行ってみましょう。」

知らない土地に行って、新しい友達ができて、新しいアイデアが芽生えたり。
個人的には1年に1度は少ないけれど、普通に以前の様な生活をしていたら1年に1回旅に出るのは結構精いっぱいだったかなと思います。
でも、旅に出るようになって、世界を少しずつでも知るようになって、人の繋がりがあちこちでできて、嫌な事も沢山経験したし、それでもやっぱり旅は止められなさそう。
皆様、よい旅を!
プエブラの記事はこちら