北米最大級の教会”聖ジョセフ礼拝堂” そこには奇跡の人がいた

ダウンタウンから少し離れた場所に堂々と建つ、カナダで最も大きな教会。モントリオールに訪れたら、見ておきたい教会の一つ。

モントリオールはローマンカトリックの教会が多いが、この聖ジョセフ礼拝堂も例外ではない。

 

実は、建築もかなり現代的で、完成は1967年と意外に新しい教会でもありますが、なぜここにこんな大きな教会が建てられたか。ここにいた一人の伝説の修道士の話など、なかなかドラマティックな裏話がある。

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1. 奇跡の人がいた Miracle Man

もともと教会の向かいにあった神学校の門番をしていたアンドレ修道士。彼は死ぬまで生涯をここで暮らすのですが、彼には不思議な力があるとされ「奇跡の人」とまで呼ばれています。

 

というのも、足の不自由な人や病気の方がお参りにきてアンドレ修道士と共に祈りを捧げると、見事に治ったという、大変ありがたい方だったわけ。

教会の中にはたくさんの松葉づえが並べられており、それが健康な身体を手に入れた証ともいえるのでは。少し怖くなるような気もしますが、本当に起こった話の証拠としてそれらの松葉杖が置かれている。

 

少しわかりにくい場所に安置されているのですが、アンドレ修道士の心臓が入っているらしい石の棺桶のようなものもあり、沢山の人が真剣にお祈りをしている様子がまた何とも言えず神秘的な雰囲気を醸しだしているように感じた。

2. 数奇な人生を歩んだアンドレ修道士 Brother Andre

人々からは親しみを込めて、「ブラザーアンドレ」と呼ばれていて、1845年モントリオールから40キロほど離れた小さな村に生まれました。

 

14人兄弟の12番目の子供として生まれ、彼の家族は労働者階級の貧しい環境でした。

彼の父は大工・木こりで、 家族は大変貧乏だった。

アンドレ修道士が9歳の時、彼の父は事故で木から落ちなくなった。そして、不幸なことに、母もその3年後アンドレ修道士がまだ12歳の時に病気でなくなりました。

アンドレ修道士自身も、子供のころから病弱だったそうで、そんな境遇があったから神の道を志したのでしょうか。

 

修道士になった後、病を患った人々は彼の元に集まるようになる。

アンドレ修道士は、火の灯っていたオイルランプからオイルを取り出し、そのオイルでマッサージを施したと言われており、そして一緒に神様に祈った。

そうすることで、病が消えたと話をする人々が増えていった。

 

この不思議な話は瞬く間に人々の間に広まり、アンドレ修道士はたちまち有名人になり、彼を頼ってくる人々は絶えなかった。

 

享年91歳で亡くなったアンドレ修道士の御遺体は、心臓以外セントジョセフのメインチャペルの下に埋葬されています。

これもまた不思議な話ですが、彼の心臓は1973年の3月に何者かによって盗まれてしまった事件がありました。

 

その後1年ほど経った、1974年12月に彼の心臓は見つかりました。心臓はセントジョセフに無事帰還。

何のために心臓を盗ったのか。不思議な力にあやかろうとしたのか。

数奇な運命に死んだ後も翻弄されたアンドレ修道士のお話しでした。

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3. 教会の歴史 History of Saint Joseph`s Oratory

カナダの中では一番大きい教会ですが、世界的にみると27番目に大きい。

相当大きいなという印象を受けたので、世界にはまだまだ大きな教会があるんですね~。

始まりは、1904年にアンドレ修道士が建設を始めました。

始めは小さなチャペルのみでしたが、次第に参拝者が増えるようになり、1917年に少し大きめのセントジョセフオラトリー第二弾が出来上がりました。

2番目にできた教会は1000人ほどが入れるほどの大きさだった。

最終的に今の教会が建設され始めたのは1924年。

そしてついに1967年に 完成を遂げました。しかし、この時すでにアンドレ修道士が亡くなった後だった。

彼は完成を見ずにこの世を去ってしまったわけ。

このやたらに長い階段は結構きつい。真ん中の白い場所は、普通の人は登らない様に!これは、お祈りの人専用に作られていて、ここを登る人は、一段一段這いつくばりながら、お祈りを捧げて、また一段、膝と手を使って神に祈りながら登るのが正式。

 

普通に登る人はサイドの石造りの方を上っていく決まり。

4. 内部は割と現代風 Modern

先に進むといくつかのエスカレーターが設置されていて、ずんずんと上へ上へ進んでいき、最上階に大きなチャペルがあります。割とシンプルな作りですが、真ん中の祭壇にはイエスキリストの貼り付けのお姿とマリア様がいらっしゃいます。

前回のブログ必ず訪れたいモントリオールの名所 ノートルダム大聖堂でも同じ場面が表現されています。ここのステンドグラスは他では見たこともないようなユーモラスなデザインです。

シンプルな装飾ですが、イエスキリストの使徒たちの像がちょっと怖い。

本堂の横に小さなチャペルがあるのですが、そこは実際にアンドレ修道士が生活していた部屋が2階にあります。

1階にはお祈りを捧げる祭壇があり、祭壇のサイドには参拝者からのお礼の石板と松葉づえがずらっと安置されています。

中には子供ようの小さな松葉づえまで。

外から2階に続く階段があり、上がっていくと小さな部屋があり、鏡越しにアンドレ修道士が暮らしていた部屋の様子を見る事ができます。

感じたのは、いかに少ないもので人間は生きれるのかと考えさせられました。

あったのは小さなベッドと、机、椅子、暖炉、コンロ?(的なもの)、聖書くらいでミニマリストも驚愕のシンプルさ。シャワーなんてものはないし、トイレもない。

ここで毎日毎日祈りの日々を過ごしていたのかと想像すると、感慨深いものがあります。

5. 階段上からの景色 Beautiful View

最上階の祭壇に入るドアの真後ろから外に出られます。知らなければ、わざわざドアを開けて外に出れるなんて思えないようなドア。

このドアを踏ん張りながら開けると、広ーい空とモントリオールの街並みが見渡せます。ここからの夜景も綺麗だし、紅葉の時期になると街中が黄色やオレンジに染まっている様子が見れる。

6. 最上階の祭壇の横の通路から外にでると、小さなチャペル Small Chapel

ここは割と行かないでセントジョセフを出てしまう人が多い場所かもしれませんが、ひとつの面白いスポットなので時間のある時は見逃さずに行ってみて下さい。

 

小さなチャペルの下の階には祭壇があって、その周りにはブラザーアンドレに送った人々のお礼の石板が飾られている。

 

そして、階段を上がって2階にあがると、実際にブラザーアンドレが暮らしていた小さな部屋がそのまま残されていて、なんて質素でシンプルな生活なんだろうと、驚く。

 

人はいかに物で溢れた生活を送っているか。実際、本当に必要なものなんて少ないんだ。と、そんな事を考えた。

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7. 聖ジョセフ礼拝堂への行き方 How to get there

かなり歩く必要があるが、公共交通機関を使って行く場合はメトロが便利。 近くの駅はCôte-des-Neigesで、ここから歩いて15分ほど。 Google マップで調べればバスも出てくる。

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    旅と写真とブログでできている。

     JICAの青年海外協力隊として、東アフリカのタンザニアに行ったのが最初の海外生活。

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