【グアテマラ・アティトラン湖】サンティアゴ・アティトランで、超絶に素晴らしい刺繍たちに恋をする

アンティグアを出発して、日本人の旅人にも人気で日本食レストランまであるサンペドロ・ラ・ラグーナに来ている。
しばらくゆっくりと過ごして、昨日は近くの町のサンティアゴ・アティトランへ行ってきた。
サンティアゴ・アティトランは予想を越える素晴らしいクラフトの町で、特に手刺繍の細工がすごくて、1日中大興奮だった。
マヤの文化が残っていて、お洒落な女性があちこち。みんな手の込んだオリジナルの服を着ている。
クラフト好きの人には必ず訪れて欲しい町だ。
サンティアゴ・アティトラン / Santiago Atitlán

アステカの部族ナワトル族の言葉で”at the water”、もう一つの部族でアティトラン湖の南の方にいる部族Tz’utujil族の言葉で”birdhouse(鳥の家)“と呼ばれているサンティアゴ・アティトラン。
ここには、マヤの人々が住んでいてTz’utujil族の人々の首都であった時代もあった。
マヤの伝統的な糸染めをそのまま未だに受け継いでいたり、バックストラップという技法を使っているのも興味深い。
世界中にバックストラップの技法はあるが、この写真の様に一方を木などに巻き付けて、一方を自分の腰に巻く。
そして長い時間をかけて布を織っていくわけだ。
機械化が進んで、大量生産大量消費の世の中で、未だにこうしてモノづくりの血が受け継がれているのを見ると、涙が出そうなくらい感動するのは、先進国日本に生まれ育ったからなのか?
分からないけど、手間と時間をかけて作られたものにはパワーがあるというか、何か違う生命が宿っている様な気さえしてくる。
サンティアゴ・アティトランへの行き方(サンペドロ・ラ・ラグーナから) / How to get to Santiago Atitlán from San Pedro?

桟橋から見れる朝焼けは中々の絶景。
さて、サンティアゴ・アティトランまではバスでも行けるそうだが、何せ断崖絶壁を走る為に事故も頻発しているそうだ。
さすがにまだこんなところで死ぬわけにはいかない!ボートの方が安全ならば、ぜひボートで。
値段は一律で片道Q25。
この投稿をInstagramで見る
料金:Q25
大変美しい刺繍が見れる / one of the most beautiful embloidery in the world

もう、クラフト好きには鼻血ものの手作り天国の町。
日曜日に行ったのが良かったのか、市が立っていて地元の人の活気でパワーのある場所だった。
特に感動したのは、この町独特の刺繍。
手作業で一針一針柄を作っていく光景も見る事ができた。写真の彼女は、少し話をできた地元民の1人。
1着完成させるのに4か月も要するらしく、手仕事の細かさが窺い知れる。
しかも、色の多い事多い事!カラフルだけど、調和が取れていてデザイン性も高い。

きっと子供のころからお母さんやおばあちゃんに教え込まれて育ったんだろう。
因みに、鳥の柄はこの地方名産のデザインだそう。さすが鳥の家とも呼ばれる町だ。
クラフトをする人ならお分かりだと思うが、この作業量!それは何か月もかかるはずだ。
残念ながら、たまにコンピューター刺繍の商品も混ざっていて、現代版の商売っ気を感じざるにはいられない服もあるけど、まだまだ大半はハンドメイド。
この伝統がいつまでも守られるように祈る。
マヤ伝統の織物を勉強できるセンターがあった / Cojolya Association of Maya Women Weavers
NPOの団体がやっている織物のレッスンをしたり、すごくお洒落な小物を作っているショップ兼ギャラリーがある。
とにかく、質がいいし、デザイン性が高い。
ショップの奥にギャラリーが併設されていて、染めの種類だったり、昔と今の違いだったりと興味深い展示がしてある。
ワークショップも行われている様子で、運が良ければ見る事ができたのかもしれない。
ギャラリーの中のボードのひとつにこんな言葉が綴られていた。
“What are you wearing and why? What does your clothing communicate about who you are, where you live, and what you believe about the world?”
どんな服をあなたは着ていますか?そして、それはなぜ? あなたの着ている服はどうやってあなたを表していて、どこに暮らしていて、何を信じているかを表現していますか?
こんな言葉で始まったボードに心を惹かれた。
服を着るとゆう行為は、日常過ぎて深く考えないけど、ありのままの自分を表現する大きな意味を持っている。
人は見た目でどんな人となりなのかを判断しているという統計もあるくらいだし。
服飾の専門学校に行っていた割りに、
「なぜ人は服を着るのか?」
なんて深く考えた事もない。
でも、生きているコミュニティでファッションも変わるのは当たり前だし、旅をしていると世界中の人に出逢う中で奇抜なファッションの人もいるし、それで自分のアイデンティティを表現している人も多い。
それがまた面白い。
もう、村中のものが可愛すぎて全部持って帰りたい。
というか、自分でも作りたい。
住もうかな、とまで思わされたサンティアゴ・アティトランへの1日旅だった。
アティトラン湖周辺の村など