天然染料で染めた糸で織り上げるタペテの美しさに魅了される[オアハカ/テオティトラン・デル・バジェ]

26年前に、天然染料を復活させて彼らの伝統を守っているテオティトランの人々。

天然染料は化学染料に比べて値段も高いし、時間もかかる。

しかし、天然染料ならではの優しい色合いは、化学染料には出せない味。

今回はテオティトランに工房を持つBii Dauさんにお邪魔して、染めの工程を見せてもらった。

とても親切なサポテコ族のご夫婦が出迎えてくれます。テオティトラン・デル・バジェへ訪れる際は、一度彼らの工房に足を運んでみてください。

Bii Dauの工房の場所

コチニールで染めた糸

メインの道から一本入った場所にひっそりと立つ工房Bii Dau。

フェイスブックページで偶然見つけて、ぜひ見学をさせて欲しいとお願いしたら、快く迎えてくれた。

一階がショップになっていて、クオリティの高いポーチやバッグ、ラグなどがセンス良く売られている。

そして、二階が工房になっていて、糸を染めるための道具や、革を縫うためのミシン、織り機なども揃っている。

工房の場所はこちら

Bii Dauに込められた意味

ちなみにBii Dauの言葉の意味も聞いてみた。

サポテコ語で、Biiは”空気、風(air)”。そして、Dauは”祝福された(blessed)”という、自然から恩恵を預かってものづくりをしている。といった意味が込められているそうだ。

天然染料にこだわる理由も、この工房の名前からも伝わってくる。

では、ここからどんな天然染料を使って糸を染めているのか?を一つ一つおっていきます。

天然染料1 コチニール

サボテンに寄生するコチニール

コチニールとは、コパルと呼ばれる平べったくて直径30cmはあるサボテンの実に寄生する虫。

この虫は、8mmくらいで一見ダンゴムシかなと思った。体液が真っ赤で、掌の上でプチンと潰して色を見せてくれた。

レモン汁をかけるとオレンジ色に変色して、不思議な化学変化まで見せてくれた。

この虫をカラカラに乾かしてから、ペタテという石の台に置いて、石の棒で細かくすり潰していく。

この作業がまた大変そうだ。

コチニージャで染めた真っ赤な糸

真っ赤な赤に染め上がる。力強い自然の赤。

これがいいアクセントになってくれる。

コチニージャをすり潰す作業

デモンストレーションを目の前で見せてくれた。

この作業が中々時間のかかる工程。

天然染料2 インディゴ・藍染

インディゴの塊

私の大好きなインディゴ染め。

ジーンズに、インディゴ染めの T シャツに、 インディゴ染めのブラウスを合わせて、気が付いたら全身インディゴという日も少なくない。なぜこんなにインディゴが好きなのか?

それはきっと、母が名付けてくれた私の名前が、”藍”だから。

どこに行っても誰からもすぐに覚えてくれるし、英語にすると”私”という意味になる部分も、かなりキャッチーな名前だと思う。

話はめちゃくちゃ脱線してしまったけれど、ここテオティトラン・デル・バジェでも藍染めをしている。

藍自体は、オアハカ州の南東の方に生産者がいるらしく、ここから買い付けているそうだ。一度行ってみたい。

石のような塊の藍(写真を参照)を、これまたペタテで粉にしていく。

インディゴを石で粉にする

天然染料3 ペリコン

黄色を出す天然染料

メキシコに生息する、マリーゴールドの一種で英語では”Mexican tarragon”という名前。

天然染料とは思えないほどの、鮮やかな黄色い色を出す。 

アステカの時代から、料理にも使われていたそうで、独特の香り。

お肉の臭みを消すために使われたり、さらにその香りは生かして、アステカの人々はチョコレートの中に入れて香りを楽しんだそうだ。 

香りを楽しむ以外にも、薬としても重宝されてきた。腹痛や、吐き気、 風邪の症状や、熱冷ましにも使われてきた。 

花が咲くのは夏の終わりから、秋にかけて。8月から9月が見頃。 

参考:https://advicefromtheherblady.com/plant-profiles/annuals/mexican-tarragon/

天然染料4 マルシュ

天然染料のぺリコン

こちらもとても綺麗な黄緑色に仕上がる、マルシュ。

オアハカの原種で、 キク科の植物。 1.5から2mと高く成長する植物。

天然染料5 グラナダ

天然染料のグラナダで染める

ザクロをこちらでは、グラナダと呼ばれていて、このグラナダの皮を使って天然染料にする。

グラナダが出す色は、何とも言えないグレーのような黒。

Pomegranate02 edit.jpg


By Fir0002 – 投稿者自身による作品, GFDL 1.2, Link

まさかこれが染料になるとは!

まとめ

テオティトランデルバジェのタペテ天然染料

オーナーさんと仲の良い、テキスタイルデザイナーのご一行の人々も一緒に。

とても繊細で、美しい色を出す天然染料の数々。 見ているだけでうっとりとしてしまう。

いつもは本当に気に入らないと、物は買わないけれど、今回はビビッときたインディゴのポーチまで買ってしまった。

他のお店とは比べ物にならないくらい、クオリティも高いし、オーナーご夫婦の人柄が出ているのかなと思った。ものづくりは、作っている人の気持ちや、人間性が伝わってくる。

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