【グアテマラの秘境】トドス・サントス・クチュマタンのメルカドへ潜入/伝統衣装の村

時間が経ってしまったけど、今回はグアテマラの秘境、トドス・サントス・クチュマタンという村について。
この村の面白いのは、何と言っても色濃くユニークな文化を感じられる衣装だ。メルカドの日に合わせて行ったのでその感想も書き残したい。
ところで、個人的な話ですが、2か月ほど更新が止まってしまっていました。というのも、ブログを初めて早1年が経ち、以前から使っていたサーバーの更新手続きが必要になった。
そのまま更新したらこんなに苦労はしなかったのだけれど、余りにもサーバー代のコストが高すぎで頭を抱えていた。
使っていたのはBluehostというアメリカの会社で、1年目はお試しみたいなもので安かったのだけれど、2年目からは、、超高い!!!
と言う事で、サーバーの移行作業に手間取っていて、ここまで時間がかかってしまったというわけだ。本当に時間と根気のいる作業だった。
しかし、旅は続いている。ブログはグアテマラのシェラで止まっていたけれど、今いるのはなんとメキシコシティだ。
時が経つのは早い!
では、トドス・サントス・クチュマタンについて。
トドス・サントス・クチュマタンについて / Todos Santos Cuchumatán
中々バックパッカーたちも行かない様な村らしく、ホテルが2軒しかないという情報のみで行った場所。何を目的で行ったかというと、ここの村の人たちの民族衣装がユニークだそう。
グアテマラはどこに行っても独特の民族衣装が見れて楽しい。この2018年の現代でここまで伝統を守っている国も珍しいんじゃないか。
行ってみたら、アジア人の旅行者はやはり物珍しい様で、地元民の目線をかなり感じる。が、嫌な感じではなく、みんなにこにこしていて感じがすごく良い。土曜に市が立っていて、賑わいを見せていた。
トドス・サントス・クチュマタンの人々の服装がかっこいい
前述した通り、この村の伝統衣装は一風変わっていて、特に男の人の恰好が中々イケている。
写真にあるように、赤のストライプのパンツに、伝統の織物を襟部分や前立て部分に使ったシャツジャケット。更にはリボンがおしゃれなハット。
村のそこかしこに、ミシン1台でやっているような個人の仕立て屋さんが並んでいて、そこに生地屋で買った生地を持って行くと、サイズを測ってオーダーメイドで作ってくれる。生地はデニム地で、近くの工場で織られているそうだ。
伝統を愛する人たちの村。素敵過ぎた。
トドス・サントス・クチュマタンに泊まる / Stay at TODOS SANTOS CUCHUMATAN
あまり観光客の来ないトドス・サントス・クチュマタン。ホテルなんてものは大変少ない。発見できたのは3軒で、全部部屋なども見せてもらって一番良さそうな、
トドス・サントス・ホテル/ Todos Santos Hotel
というホテルに宿泊。一番の決め手はwifiがあった事だ。他のところはwifiは付いていない。
そして、一泊2人でQ100だった。トイレとシャワーは別で、他のお客さんと共用だけど、宿泊客は私たちしかいない様な様子だった。少し汚いと言えば汚い気もしたけど、ちゃんとホットシャワーも出るし、文句はない。
一階にリビングスペースもあって、買って来たパンやフルーツをそこで食べられた。
コーヒーを淹れる用のお湯も用意して頂いて、至れり尽くせりだ。屋上に洗濯物をできるスペースもあって、中々快適だった。
Todos Santos Hotel
料金: Q200 (1泊)
シェラからトドス・サントス・クチュマタンへの行き方 / How to get TODOS SANTOS CUCHUMATAN from Xela?
シェラからはウエウエ・テナンゴ行きのチキンバスで出ている。
コストはQ20で、そのまま降りたバス停で次のトドス・サントス・クチュマタンに向かうバスがあるので、終点まで乗れば良し。
乗ったところはこの辺り、もう少し北に上がっていくとシェラパンという美味しいパン屋さんもあって、そのもう少し北辺りにバスが走って来る。
ちょっと記憶が怪しいので、近くまで行ったら町の人に聞いてみて下さい。
トドス・サントス・クチュマタンに行くには気合が必要かもしれない
行くときに注意なのは、めちゃくちゃ時間がかかる事。朝の10時にシェラを出たのに、ウエウエ・テナンゴに着くころには既に3時を過ぎてしまっていて、
「これからまた別のバスに乗るのか、憂鬱だな。」
とさすがに長すぎる移動は辛い。
バスもそんなにいいシートでもないから尚更だ。しかし、ウエウエ・テナンゴで一泊して、また荷物をまとめて次の日っていうのも、少し大変。
すぐに次のバスが出発すると言うので、気合で行っちゃえ!と勢いに任せてバスに乗り込む。
と、その前に何も食べていなかったので、その辺の出店でご飯を買う。さすがに大きなバスターミナルなので、沢山ご飯屋さんもあって、バリエーションの少ないグアテマラの中でも結構なバリエーションだったと記憶している。
トドス・サントス・クチュマタンでの観光 / Sightseeing at TODOS SANTOS CUCHUMATAN?
教会 / Igresia
小さな村の真ん中にある教会。
教会自体は特に特別な事もないのだけれど、教会の前に大きな広場があって、そこに人が集まっている。おばちゃんたちが立ち話をしていたり、物売りがあっちへこっちへ話しかけて自分の商品の売り込みをしていたりして、見ているだけで楽しい。
ここにいたら、パンにサナオーリア(にんじん)を挟んで売っているおばちゃんがいて、
「サナオーリア、サナオーリア」
と叫びながら歩き回っている。その言い方がまた可愛くて、”オ”だけ異様に声が大きくなって、リアはほとんど聞こえない。
そんなスペイン語の掛け声ですら新鮮に思えるのは、不思議なもんだ。
買い物 / Shopping
ここでの楽しみだったのは、ここでしか買えない伝統の生地や衣装だ。と言っても、元々買うつもりなんてさらさらなかったのだけれど。
これ以上荷物を増やしてしまったら大変な事になる。買っても、何かを捨てなければ重たすぎで歩けない。
かといって、やっぱり全て生活必需品だったりするので捨てるに捨てられない。
だから、モノを買うというのはとても勇気のいる事なのだ。ただでさえ肩が痛くなって歩けなくなるくらい既に重たいのに。
なのに、なのに、つい買ってしまった。
それは、ここにしかないというレア感もあるし、やっぱりモノづくりの丁寧さや柄の可愛さ、色遣いとどれを取ってもドンピシャに可愛いから困ったもんだ。
ここで、大量に小さなポーチと、生地にするように伝統衣装のブラウスを2着購入。生地がしっかりしていて重たい。
一緒に旅をしているりょうも、片掛バックを何故か3つも購入。やっぱり可愛いものには人を惑わせる威力があるんだな。
メルカド / Mercado
トドス・サントス・クチュマタンのメルカドは毎週土曜日に開かれるらしい。という情報をゲット。
メルカド好きの私たちは、むしろメルカドを狙って来ている部分もあり、こんな奥地のメルカドって期待が持てる。
ホテルの1本向こう側の道がしばらくメルカドになっていて、お店がひしめいていた。
プラスで、教会の奥の小道にも沢山の八百屋さんやお肉屋さんが並ぶ。ユニークなのは、帽子屋さんで、ここ独自のデザインの帽子を売っていた。
女の人も男の人も同じデザインの帽子をかぶっていて、なんとも微笑ましい。
中には生地屋さんもあって、所狭しと赤のストライプの生地が並ぶ景色は、中々面白いし、生地好きには溜まらなく興奮させられる。
しっかりとしたデニムの生地で、地元の人も生地屋さんでお気に入りの生地を買って、仕立て屋さんに持って行く。というのが、この村のスタイルだ。
なんだか少しタンザニアを思い出した。
トドス・サントス・クチュマタンについて深く知ろう / About TODOS SANTOS CUCHUMATAN
標高はなんと2,500mにも達する場所に位置しており、少し肌寒さを感じる。6つの村と、69個のコミュニティーから形成されておりカセリオス、パラヘス、カントネースと呼ばれている。
少し北に位置するサン・マルティン・クチュマタンという村は、トドス・サントスの中でも2番目に大きな村だ。
名産も多いのがトドス・サントス・クチュマタンだ!
この辺りには、ジャガイモやブロッコリー、そしてコーヒーの名産地にもなっている。
トドス・サントスの人々は、大半がマヤの人々で、今でもマヤ語を使って話している。
shの音が多い言葉を話しているな~と思ったら、きっとあれはマヤ語だったに違いない。前述したとおり、ここでは男性も女性も伝統衣装を身にまとっている。
フェスティバル “トドス・サントスの日 / Festival “Dia de Todos Santos”
By Yves Picq http://veton.picq.fr – Own work, CC BY-SA 3.0, Link
1年に一回行われるお祭りがある。
10月31日~11月2日に行われ、伝統のダンスやマリンバの音楽が聴ける。
更に、有名なのが競馬!
何年か前にかなり荒れたレースが展開されたそうで、その時乗馬をする男性たちはかなり強いホームメイドのお酒を飲んでこのレースに挑んだそうだ。
馬から落ちた男性は、顔から血を流したのが事件になって以来、お酒を飲んでの乗馬は禁止されたとか。しかし、村人は
「酒を飲んで乗馬をするのが伝統だ。」
といって、抗議をしている。とも記事に書いてある。
真相は分からないけど、伝統と安全どっちが本当に大切なのかを良く考えるべきなのではないだろうか。
この馬に乗ってのレースは、100年もの歴史があって、ルーツはスペイン人が侵略してきた西暦1500年より前だとも言われており、13人のマヤ人が100kmもの距離を1人の神聖だと崇められていた男性のお葬式の為に、馬に乗って飛ぶように駆けつけて来たという話が起源だとされている。
スペインの侵略後は、先住民としての”強み”や”プライド”を示す為のイベントだった。
ゆるい!ゆる~く踊る人々。
画像が荒いけども、レースの様子がしっかりと分かる動画を発見。
ぜひ、このイベントにも行ってみたい。