[ラオス/ビエンチャン]伝統的に織物に込められた動物のそれぞれの意味が興味深い

東南アジアの都市の中でも、長期滞在をしてとても気に入ったビエンチャン。

 

いろいろ観光スポットを回ったが、特に手作りのものが好きな私にグッと来たのはこのテキスタイルミュージアムだった。

 

規模はあんまり大きくはなく、さらっと見る程度なら1時間ぐらいで見れてしまう。

 

しかし、私はこう見えて一応服飾の専門学校に3年間通わせてもらっていた。人よりも、テキスタイルやファッションに関することは、少し詳しい。はず。

 

ラオスの人々や、文化や、テキスタイルに表現される柄の意味だったりをここで学ぶことができて、とても面白かった。

 

結果的に、自分が何に感動するかを考えると、やっぱりその”もの”の背景にどれだけ、人の情熱が込められているか。

 

目には見えなくても、細かいところで感じられる不思議なパワー

 

ユニクロや大手のファッション企業が、正直同じようなデザインの手のかかっていない服を大量生産して、私たち消費者も大量に買っていた。

 

最近のミニマリストブームで、そんな大量生産大量消費の考え方も変わってきている。

 

一つのものを大切に、補修しながら使ったり、それこそシェアリングエコノミーの考え方で、気に入った服を買って、飽きたらすぐにフリマサイトで売ったり。

 

時代によって、ファッションに対する考え方も、お金の使い方も変化してきた。

 

時代の波に惑わされず、己を貫いていいものづくりをする職人技。そんなものも感じられた。 特に面白かったのは、テキスタイルの柄に込められた意味合い。

 

ラオスの先住民族は、アニミズム日本語で言うと、動物信仰をしている人々であり、その文化が織物の上で表現されている。

 

 

それぞれの動物に込められた意味とは?

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ラオスの民族の概要

ラオスには人口が600万人、そして49の様々な先住民族の部族が存在している。その中で大きな部分を占めるのが、

 

・タイ・カダイ Tai-Kadai

・モン・クメール Mon-Khmer

・チベット・チャイニーズ Tibeto-Chinese

・モン・ミエン Hmong-Mien

 

この4つに分類され、さらにタイ・カダイは8個のグループ(タイユアン/Tai Yuan, タイネウア/Tai Neua, タイレウ/Tai Leu, ポタイ/Phou Tai, サエ/Saek, ヤング/Yang, ラオ/Lao , タイダム/Tai Dam)に分類される。

 

 

ほとんどのタイ・カダイの人々はメコン川の近くで暮らしている。

 

しかし一部のグループは、山の方へ行き高山で暮らしている人々もいる。

 

彼らの信仰対象は動物であり、自然を崇拝している

 

そして、シャーマニズムも存在し、先祖代々の魂や、空、天国など様々なものを信仰対象としている部分も興味深い。

肩にかける衣服 (pha bieng)

ラオスビエンチャンのテキスタイルミュージアムで

ラオスの正装は、pha biengと呼ばれる。

 

お坊さんの着ている袈裟の形に似ていて、折りたたんだ布を肩にかけるスタイルでテキスタイルがとても美しく、ナーガのモチーフが織り込まれている。

 

pha biengは、通常1.8~2 M ほどの布で、幅は40 CM。

 

様々な特別なセレモニーで使われ、悪霊から守ってくれ、病気の人から悪霊を退治すると信じられている。

 

伝統的に、女性が結婚する際に女性自身が生地を織って、新しく旦那になる男性の両親へプレゼントするというのが慣習になっていた。

 

これはどれだけその女性が、生地を織るスキルを持っているか見せるものでもあった。

 

それだけ昔のラオスでは、ほぼ全ての女性が機織りをしていたと考えられる。自分の着るものは自分で作る。 素敵な時代ですね。

 

ラオスの新年では、 このpha biengをプレゼントする習慣もあるそう。

 

このpha biengで表現される、動物の柄について面白い記述があったので、一つ一つの動物について説明していく。

それぞれの動物が象徴するもの

ラオスビエンチャンのテキスタイルミュージアムで

1. 象

象は、壮大さを象徴している。ラオスの人々は、象は森の王様だとしている。

 

ラオスにはたくさん生息しており、何百年もの間象を飼っていました。 忠誠心や尊敬のシンボルでもある。

 

さらに、象は人々のお願いの答えを持っていると信じられてきました。

2. ライオン

ライオンはそのものを表している。そして恐れられる存在でもあり、ライオンのデザインが入った衣服を纏っていると、権威を表すことができる。

 

半分ライオンで、半分象の”マム”と呼ばれる架空の動物も表現される。

 

その他には、半分鳥の”ハサディー・リング”とラオスの人々から呼ばれている架空の動物も表現される。

 

 

 

 

3. 虎

ラオスにはトラを崇拝する民族がいくつかあります。

 

彼らは殺すことも虎肉を食べることもしない。

 

虎は尊敬され、恐れられる力の象徴です。

 

また尊厳の意味があり、幸福、保護、思いやりの象徴でもあると信じられています。

 

 

 

 

4. 牛と水牛

洞窟の上に描かれる古代の絵​​に、牛と水牛が多い。

 

これらは家畜化され、何千年もの間、人間と一緒に暮らしてきた動物です。

 

 

彼らは人々を助けたと認識されている動物でもあり、織物では、忍耐力、持久力の象徴。

 

 

 

5. 馬

昔から、馬はラオス人の祖先によって布地に織り込まれてきた。

 

交通手段として良いことは別に、馬は友情の象徴であり、人間にとって最も忠実な動物であると考えられている。

 

 

馬はまた勇気、忍耐力を意味する。障害物の前では、彼らは簡単にあきらめないという理由からきている。

 

 

 

6. 鹿

多くのラオスの文献は鹿について語っている。

 

例えば、黄金の鹿は美しさの象徴であるだけでなく、不幸や危険を招く誘惑でもあります。

 

 

 

 

7. サル

サルもラオス人の先祖が古代の布地に織り込んだ動物の一つ。

 

多くのラオスの文学はサルについての物語を話し、賢いものとして描写している。

 

サルは賢さと素晴らしい戦術の象徴です。また成功と賞賛の象徴です。

 

 

 

8. ニワトリ

何千年もの間、人間はニワトリを飼育してきました。

 

雄鶏は夜と昼の時間を伝えます。そのため、時を表すものがなかった当時は、彼らは人間の生活にとって非常に重要でした。

 

ラオスのシルクと綿の生地にニワトリのモチーフは、勤勉、忍耐、そして美の象徴です。

 

 

 

 

9. アヒル

アヒルはラオスの生地に織り込まれ、配偶者への忠実さを表します。

 

彼らは永遠の愛または長続きする結婚生活の象徴です。

 

アヒルはペアで彼らの人生を歩むと信じられているからです。

 

 

10. 鳥

鳥は布地に織り込まれたすべてのモチーフの原型の一つ、と見なされるかもしれません。

 

鳥は活気に満ちて描かれています。

 

農業、人々と自然との密接な関係、に結びついているラオスの生活様式として解釈されるかもしれません。

 

ここでの鳥は、食物と美しい自然から豊富な命を表しています。

 

 

 

11. 蝶

蝶は毛布やシーツなどの布地に見られる模様です。

 

蝶はその多様な色のために、美しさの象徴。

 

彼らは花の美しさを楽しむためにさまざまな場所に飛びまわる。したがって、それらは美、自由と平和、静けさの象徴です。

 

 

 

 

12.カエル

人が死ぬと、その体はカエルのように縮みます。

 

何千年もの間、死体、特に彼らの指導者、王および女王の死体を保存する試みが行われてきました。

 

彼らの指導者たちが生き返る日が来ると、信じられていた。

 

生と死の関係を信じているため、カエルは生まれ変わりの象徴。

 

さらに、カエルは食物の豊富さの象徴です。

 

 

なぜなら、カエルは人類に雨を与える天の生物、phaya thean(天の王)とコミュニケーションを取れると信じられているからです。

ビエンチャンの旅ブログ

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Ai
  • Ai
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    旅と写真とブログでできている。

     JICAの青年海外協力隊として、東アフリカのタンザニアに行ったのが最初の海外生活。

      東南アジア、北米・中米など一人旅して、今はメキシコのオアハカに滞在中。スペイン語習ったり、写真撮りに行ったり。

     フォトストックサイトで写真を販売したり、翻訳やライターのお仕事もしつつノマドっぽいことしてます。

    【今後の展望】

    ・メキシコ移住実現

    ・オアハカのアートを探る旅

    ・南米を旅する

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